(1)概要
| 国名 |
インドネシア共和国 |
| 国名(英語表記) |
Republic of Indonesia |
| 首都 |
ジャカルタ(Jakarta) |
| 人口 |
2.28億人(2008年政府推計) |
| 面積 |
189万km2(日本の約5倍) |
| 人種・民族 |
大半がマレー系(ジャワ、スンダなど27種族に大別) |
| 言語 |
インドネシア語 |
| 宗教 |
イスラム教(88.6%)、キリスト教(プロテスタント;5.8%、カトリック;3.1%)、ヒンズー教(1.7%)、仏教(0.6%)、儒教(0.1%)、その他(0.1%)(インドネシア中央統計局統計) |
出典:外務省ホームページ
(2)
災害の状況・ニーズ
2009年9月30日、スマトラ島パダン市沖で、マグニチュード7.6(米地質調査所(USGS))の大地震が発生しました。インドネシア政府によると、10月2日の時点で、死者行方不明者は1100人以上にのぼると報告されています。
現地ではインフラへの被害が大きく、パダン市内の水道及び電気設備は全く機能していません。さらに、都市部から離れた地域では、パダン市内よりも被害が甚大で、ほとんどの家屋が半壊あるいは全壊しています。人びとは崩れた家で生活し、二次災害の可能性を考えるときわめて危険な状況です。
JENは、被災後直ちに現地に職員を派遣し、初動調査とともに緊急支援を開始しました。
(1)JENの活動方針
初動調査により、JENは、食べ物や水はインドネシア政府や国際機関からの支援で足りていますが、地震のために倒壊した家とこれからの生活が問題になっていることを確認しました。特に、パダン市内から離れるほど地震のダメージは大きく、人びとは瓦礫と化した家や野外での生活を強いられる一方、震災後の現地の物価は80パーセントも値上がりし、人びとは瓦礫を除去する道具を買うこともできていません。JENは、そのような村々において、瓦礫を撤去し簡単なシェルターをつくれるキットと衛生用品の配布を決定しました。
(2)現在のプロジェクト
衛生環境改善事業
被災地では地震により各世帯への水供給が途絶え、衛生施設も倒壊し、人々が人気のない屋外で排泄を余儀なくされるケースが多く見られます。今後も学校周辺環境での排泄が続くと、降雨が激しい天候と相まって、水源の汚染による下痢などの病気が増える恐れがあります。JENは2010年1月から、地震によって最も被害の大きかった地域であるパダン・パリアマン県の5郡で、被災した小学校計88校への簡易トイレ・手洗い場の設置を実施しています。また、それらの学校において衛生教育ワークショップも実施しています。ワークショップを通し、設置された施設が継続的かつ適切に使われるようになるだけでなく、衛生知識を普及し、参加者が衛生的な生活習慣を身につけることで、人々の生活環境の改善にも繋がります。また、学校で衛生知識を普及し、生徒が家庭で家族にも衛生知識や習慣を伝えることで、地域全体の衛生環境改善への波及効果が期待されます。
防災教育事業
2009年11月から12月の間にJENは、パダン・パリアマン県リマコトティモール郡にある28校を対象に、教師、生徒、村長、学校運営委員会メンバー計364名に対し、防災教育ワークショップを実施しました。事前調査で、被災者の多くは地震発生の原因を知らず、また地震発生時の対応方法を知らないことがわかりました。特に、地震の発生が悪い行いに対する神様の罰だと信じている住民が多く、それが地震への恐怖を助長する原因にもなり、不眠・日常の不安感を抱いていました。地震に対しての正しい知識を普及し、被災者の地震への恐怖を軽減させ、一刻も早く日常生活を取り戻すとともに、次回の震災に備えるための防災教育を通して被害を最小限に抑えられる事を目指しました。現在はUBS証券様のご支援により、更にパダン・パリアマン県の69校を対象に、同様の防災教育支援を実施しています。防災教育を受けた参加者が今後、他の同僚・生徒・保護者・地域住民へ指導し、より広く知識が普及することが期待されます。
(3)これまでのプロジェクト
緊急支援物資配布
2009年10月にJENは、パダン市街から北へ100キロほど北に位置するパダン・パリアマン県のリマコトティモール郡において、約1,800世帯を対象にシェルター・ツールキット(シャベル、かなづち、のこぎり、ペンチ、はさみ、リアカーなど)と、UNICEFの衛生キット(石鹸、雑巾、バケツ、歯ブラシ、歯磨き粉、タオルなど)の配布をしました。その後、まだ支援が届いていなかったリマコトティモール郡の残りの全地域において、さらに2,800世帯を対象にシェルター・ツールキットを配布しました。シェルター・ツールキットによって、瓦礫を撤去し、家屋を片付け、倒壊した家屋の下に埋まっている家財道具や生活用品を取り戻すことによって、住宅再建のための準備を進めることができました。