(1)概要
| 国名 |
スーダン共和国 地図はこちら |
| 国名(英語表記) |
(英語表記)The Republic of the Sudan |
| 首都 |
ハルツーム |
| 人口 |
3,552万人(2004年) |
| 面積 |
250万km2(日本の約6.6倍、アフリカ大陸最大) |
| 人種・民族 |
アラブ系40%、アフリカ系31%、その他(ナイロン・ハム等) |
| 言語 |
アラビア語(公用語)、英語 |
| 宗教 |
イスラム教(主に北部)、キリスト教(主に南部)、土着宗教 |
出典:外務省ホームページ
(2)紛争の状況・ニーズ
内戦の終了と帰還民の発生
2005年1月、20年に渡る内戦の末、スーダン政府とスーダン人民解放運動(SPLM)は和平合意に達しました。これに基づき、南部スーダンに自治権が認められ、370万人の国内避難民と、35万人の難民が、南部スーダンへの帰還を開始しています。2006年までに、96,508人の難民が帰還し、2007年には102,000人の帰還が予想されています。
帰還民を取り巻く環境
帰還民のうち、ウガンダからの90%とコンゴからの40%の帰還先は、中央エカトリア州です。 南スーダンでは、2006年に18,021例のコレラが発生し、539名が死亡しています。その後も年を越えて発生が続き、2007年は8月19日までに9,863例が確認され、397名が亡くなっています。ウガンダからの帰還が2007年乾季に本格化する中、コレラなど水由来の病気の拡散を防止する必要があります。
その一方で、水・衛生施設の不足も深刻な問題となっています。数少ない井戸は、動物の水飲み場として利用されることもあり、汚染が懸念されるほか、水汲みの順番をめぐる暴力事件なども起こっています。トイレがなく周囲の衛生に問題を抱える学校も多く、子どもたちの下痢も多発しています。中央エカトリア州での水衛生環境の改善と衛生教育が急務となっています。
(1)JENの活動方針
中央エカトリア州は、多くの帰還民の帰還先となっているほか、他州へ向かう人びとの交通の要所となっています。従って中央エカトリア州での衛生教育と衛生施設の充実は、南部スーダンの水と衛生に起因する病気の発生を予防する要となります。JENは、同州の中でも政府やNGOの支援の少ないテレケカ郡とラニャ郡への支援を決定しました。
(2)現在のプロジェクト
学校衛生教育事業
生徒だけでなく、先生にも衛生教育とその重要性を学んでもらうため、JENは学校を訪問して、衛生に関する知識と実践の調査を行い、現地の状況、習慣を踏まえて、衛生教育を行っています。生徒へは、歌や人形劇、また参加型ロールプレイを使って楽しみながら学べる衛生教育セッション、先生には教材の使用方法を指導します。
学校給水事業
JENは事業地の各学校を訪問し、水源地までの距離、水と衛生に起因する病気の発生件数、生徒数などを調査し、教育省と協議の上で、ニーズの高い学校に対して、乾季に井戸掘削を行います。また、学校側の協力で井戸の周りにフェンスを作って動物の侵入を防いだり、設備の維持・管理方法を教師たちにも指導し、現地の人びとと共に状況の改善に取り組んでいます。
学校衛生施設事業
人口56万人の中央エカトリア州には、青空学校も含め404の学校があると言われます。その中でトイレがあるのは51%、さらにJENが活動を行ったラニャ郡では15%、テレケカ郡では30%といった結果があります。現地教育省は、教師への給与支払いと、校舎の建設に予算を使い、給水・衛生施設の併設まで手が回らない状況で、特に農村部でのNGOの支援を歓迎しています。JENは調査の結果、ニーズの高い学校に対して、当地の文化背景などを考慮しながらトイレの設置を行っています。