東北支援速報

【心のケア】 孫のために〜仮設住宅集会所でのひな人形づくり

2012.03.01

「津波で流されちまったから、孫のためにつくってやんだ――」

もうすぐ訪れる3月のひな祭りを前に、JENは石巻各地の仮設住宅でひな人形づくりを行っています。震災後の生活ではなかなか四季の行事を感じることが少なくなっていたことから、JENでは季節感を吹き込む活動に取り組んでいます。

下の写真は、2月のある仮設住宅集会所での1コマです。

ボランティアの皆さんにご協力いただき、型紙や色紙、ひな人形のパーツとなる材料を準備し、いざ、ひな人形づくりに挑戦です。作り方を教えてくれる先生は、地元石巻の方たち。

仮設住宅では今、地元の皆さんが教え手となって、仮設住宅に暮らす方たちと一緒にものづくりを楽しむ輪が広がりはじめています。

細かい作業は先生たちに教わりながら、温かいお茶を囲んで皆さん楽しそうに作業をしていきます。気温が氷点下まで冷え込む日には水道管が凍結することもあり、仮設住宅の抱える問題は尽きません。初めて顔を合わせる方どうしでは、自己紹介から始まることも多く見受けられます。

集会所が人と人をつなぎ、JENが取り組むお茶っこ(お茶飲み)会やもの作り活動を通して、やがてコミュニティが一歩ずつ形成されていくのです。

時間が過ぎるにつれ、ふとご自身のことをお話になられる方もいます。辛い思いを抱えながらも、津波でひな人形を流された孫のために作る方や、亡くなった孫へ思いを込めて作る方がいます。

それぞれに息を吹き込まれた表情豊かなひな人形は、それぞれの仮設住宅でまもなく震災後初めての桃の節句を迎えます。


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ジェン東京本部(03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


【ボランティア派遣】狐崎稲荷神社 〜お神輿ボランティア〜

2012.02.27

期間:2012/2/24〜2/27
ボランティア参加者累計:3980名
漁業支援ボランティア参加者累計:755名

2/25〜2/27の3日間、三井物産など36名のボランティアさんがご参加くださいました。

牡鹿半島の東浜と呼ばれる地域には5つの浜(福貴浦、鹿立、狐崎浜、竹浜、牧浜)があります。4つの浜は津波による被災状況がひどい状態でした。狐崎浜は津波の被害は少なかったものの、海沿いの数軒においては、他の浜と同じように壊滅的な被害をうけていました。

さかのぼること去年の7月頃、泥出しボランティアで狐崎浜の2軒のお宅を掃除した縁で、JENはこの方たちと出会いました。その後もJENは、漁業支援として牡蠣養殖の再開に向けた「原盤づくり」(からこ刺し)や「種つけ作業」、また、漁網支援を通じて狐崎浜との絆がますます強くなっていきました。

最近では、狐崎浜の皆さんとも顔なじみになっており、「今年は狐崎神社のお祭りをやろうと思うんですが、良かったら、一緒にお神輿をかついで参加しませんか?」とお誘いを受けました。昨年は、津波により行うことのできなかったこの地域の伝統的なお祭りにJENスタッフやボランティアの皆さんも一緒にと声をかけてもらい、とてもうれしく思います。

【1個ずつお餅を丸めている様子】

お祭りの前日、私たちは準備のお手伝いに伺いました。神社の入口から社に向かっての山道へ、のぼりを数か所に設置するのですが、のぼりがとても長いため、1つ設置するのも数人がかりでの作業でした。その他、祭りの日にまく3色のお餅の準備など、皆で協力して作業を進めていきます。

【のぼりを建てるのも一苦労】

2月27日、迎えたお祭りの当日。強風でしたが、空は晴れ渡っていました。お祭りには、立派な袴や着物を装った浜の皆さんと、白い服に身を包んだお神輿担ぎの若い衆やボランティアの方々が集まりました。狐崎稲荷神社へむけてお神輿を迎えに一列になり練り歩きます。

神主さんがお神輿へ神様をお迎えする儀式を終えると、いよいよ狐崎の神様がお神輿に乗り、浜に降り立つ時が来ました。

【掛け声を掛けながら、みんなで盛り上がります】

一度、お神輿をお迎えしてから、地域の皆さんへの餅まきが行われました。1つでも多くお餅を取ろうと、みんな真剣なまなざしで見上げています。子どもたちは袋を持参して、餅ひろいへの参戦です。広場には子どもからお年寄りまでたくさんの人でにぎわいました。

【餅まきに歓声が沸きました】

その後、お神輿を担いで、家を何軒かまわった後に向かった先は、海でした。恒例のお神輿を担いだまま、海へ入る儀式です。陸にいても体が冷えきるような寒さの中、勇壮な担ぎ手の皆さんは海へと入っていきました。

本来なら、神輿を担いだまま胸まで入りますが、今回は浜の若い衆が一人胸まで入り、残りの方は地下足袋のまま足首まで入りました。海は強風で白波が立っていました。

【強風で白波が立つ海へ】

最後に神社へとお神輿を奉納し、お祭りは無事に終了しました。

山の神社から海に入る儀式まで、そこに住む浜の人たちが海や山と一体となって行われる伝統的なお祭り。今年は狐崎浜の人だけでなく、東浜の他の浜からも担ぎ手が参加してくれました。そこにJENも参加することができ、皆さんと一体感を共有し絆を深めることができました。

JENはこれからも地域に根ざした支援を通じて、生きる楽しさを皆さんと一緒に探していきたいと思います。復興へむけて、確かな一歩を。

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みんなでお花、植えませんか?

2012.02.23

去年の10月から11月にかけて、石巻市内の数か所の仮設住宅で、プランターに「ビオラの花苗」と「チューリップの球根」を植えました。今回の花植えは、資材となるプランター・土・花苗などは支援者の皆様と(株)フェリシモ様からのご協力を得て実現しました。

 

仮設住宅で活動をする場合、一番大切なのが「事前の周知活動」です。1週間前には、各戸を廻って「みんなでお花植えっぺす(植えましょう)」というチラシを配布し、参加の呼びかけを行いました。苗や球根の調達にご協力をくださった地元種苗店の店長さんが、JENスタッフへ苗の植え方や球根の管理の仕方を教えてくれました。

開催時間が近づくと入居者の皆さんは続々と集まってこられ、JENスタッフが、花の植え方の説明をしました。
「チューリップは、寒さにあたらないと、目を覚まさないんです」
「今回はプランターが浅いので、地植えより浅めに植えます。そうしないと、じゅうぶんに根を張ることが出来ません」
「へー、知らなかった!」

さあ、いよいよ作業開始です。
「どの色にするか迷っちゃうわ」
ビオラは好きな花の色を選べますが、チューリップは球根なので何色が咲くのかは、あとからのお楽しみです。和気あいあいと作業が進むにつれ、皆さんはどんどんと夢中になっていきました。

残念ながら用事で参加できなかったご家庭のプランターにも、他の入居者さんが代わりに植えてくださり、ご本人にはプランターの設置とチラシの投函にてお知らせしました。全戸分の花植えも終了し、集会所の周りにも置きました。そして、たくさんのプランターには、冬の間はビオラが、春になればチューリップが団地に彩りを添えてくれるでしょう。

花を植えた後は、集会所にてみんなで恒例の”お茶っこ飲み”。
「半年ぶりに土に触ったわ」
「なんだか、ここちよい疲れだね」
みなさん、いいリフレッシュになったようです。おつかれさまでした!

後日、入居者のかたから、お礼のお電話をいただきました。
「帰ったらプランターが置いてあって驚きました。自分は一人暮らしなので、心が温かくなりました。ありがとうございます」
「JENが送ってくれたプランターを受けとりました。ちょうど、なにかお花を飾りたいと思っていたところでした。ありがとうございました」

このような声をいただくと、私たちJENスタッフもうれしくなります。
色とりどりのチューリップが咲く頃には、また皆さんの素敵な笑顔にも会えることでしょう。JENは、皆さんと一緒に楽しさの輪をつなげるべく、心のケアとコミュニティ活動の支援を今後も行っていきます。

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【コミュニティ再建】【心のケア】HANA荘 鹿妻ひまわり会の集い

2012.02.23

鹿妻地区にあるHANA荘にて、懐かしい顔ぶれの集いが開かれました。集まったのは「鹿妻ひまわり会」のメンバー16名でした。

鹿妻ひまわり会のメンバー

震災前には「鹿妻すみれ会」と称して、鹿妻地区の70歳以上の女性のメンバーが40〜50名ぐらいで結成していたそうです。健康だけれども、一人暮らしで、なかなか外にでる機会のない方のために、一緒に集う場を設けようと集まった会です。その頃は、会員のほかに50歳代の15〜20名の方にもお手伝いしてもらい、町内会の支援もいただき運営していたそうです。

震災後、みんな散り散りになったけど、徐々にもどってきた方や、もともといた方と一緒に以前のメンバーで再結成したのが今回集まった「鹿妻ひまわり会」。以前のような人数にはなりませんが、顔なじみの会はなんだかとても賑やかでした。

まず、会長さんの挨拶より始まり、石巻市保健師さんから「手洗いとうがいの仕方」「マスクの必要性」の話があり、皆さん聞き入っていました。

(保健師さんから手洗い方法を教わる)

続いて、牛乳パックで作ったボールを転がして、点数を競うゲームで盛り上がり、そのあとは、お茶っこをのみながら気の合う仲間とのおしゃべりに夢中の様子でした。

(ボールを持って投げる瞬間)

皆さんに配られた「ボケない小唄」と「ボケます小唄」の歌詞に沿って、アカペラで手拍子をしながらの合唱が始まりました。次々といろいろな歌が飛び出し、踊りを踊る会員の方もおられました。皆さん、本当に生き生きとして楽しそうです。

(歌と踊りで盛り上がります)

「また、次回もここで集いましょう」とHANA荘のスケジュール表に次回の予約をいれて行かれました。近くにこんなに素敵な場所があって、皆さん大満足の様子でした。

HANA荘には、今まで子どもやお母さんたちの集いが多くありましたが、今回「鹿妻ひまわり会」のような年配の方々にもご利用いただきました。こんな風に年齢を問わず、多くの方々の憩いの場所として、コミュニティ再建をサポートしていきます。

まだまだ、震災の爪あとは、市内のいたる所や目に見えない心の傷として残っています。一時でも、「以前の生活の感覚を思い出した」と皆さんが笑顔になれるような瞬間や憩いの空間を、JENはこれからも支援していきたいと思います。

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おしかのれん街3か月記念イベント〜葛城ユキさんライブ〜

2012.02.18

2/18土曜日、牡鹿半島の鮎川浜にある「おしかのれん街」では開店3か月を迎え、それを記念してイベントが開催されました。当日の朝は天気も良く、まずは青空カラオケ大会よりスタートしました。地元のカラオケ自慢の方々が訪れ、気持ちよく青空めがけて思い思いに歌を披露してくれました。

【青空めがけて、力いっぱい歌います】

同時にJENスタッフによるアンケートも行われました。のれん街前では、訪れた買い物客へのアンケートや、近くの仮設住宅等にお住まいの方への訪問アンケートを実施し、合わせて100名ほどのアンケートにご協力をいただきました。買い物客には、「近くにボランティア作業に来ていて、足を伸ばしてみました」という市外や県外からの利用客もいるようです。

【のれん街の前にてアンケート】

【近くの仮設住宅にてアンケート】

午後になると、震災当初に慰問に訪れた葛城ユキさんが訪れ、ライブが行われました。のれん街の前にはぞくぞくと人が集まり、来客数は300名ほどに。大盛況のうちに、おしかのれん街の3か月記念イベントが幕をおろし、街も人も新たな一歩を踏み出します。

【葛城ユキさんのライブ】

【たくさんのお客さんで賑わうのれん街前】

夕方には、葛城ユキさんは鹿妻地区にあるHANA荘にも訪れました。この地も震災後に訪れていただいた縁のあるところだそうです。ユキさんを待っていたたくさんの地域の方々は、着ている洋服にサインをしていただいたり、握手してもらったりで、みんなの笑顔でHANA荘は包まれました。

【我さきに握手とサインで並びます】

最後は、みんなで記念撮影。のれん街でもHANA荘でも、また多くの新しい出会いが待っていることでしょう。出会いから始まり、やがて絆へと成長していく。そんな素敵な場面がたくさん生まれるように、JENは陰ながら支援していきたいと思います。

【再会を祝して記念撮影】

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