シリア難民支援速報

ザータリ難民キャンプで女性向けの衛生教育を実施しました(前編

2015.03.26

ザータリ難民キャンプには、現在約83500人のシリア難民が生活しています。この難民キャンプにおいてJENが担当している地区には、12歳~39歳までの女性がおよそ3600名います。

通常若い女性は、女性特有の衛生的な知識、例えば生理などについて、母親や叔母、同世代の女性たちから得ます。しかし、難民キャンプで暮らす多くの女性は、保健衛生に関する公的な教育を受ける機会がなく、正確な情報を得ることができていません。また、多くの人が家族や親せきと離散しており、若い女性や少女が、通常そうした知識を教えてくれるはずの女性が家族にいない中で、難民キャンプでの生活を送っているケースが多く見られます。

そこでJENは、女性や若い女性を対象に、自分たち自身の身体をケアするための知識を得られる衛生セッションを実施することにしました。

2月に、JENのスタッフは、セッションで提供する生理に関する衛生教育の準備に取り掛かりました。スタッフは4回に渡って、女性たちが得るべき重要な衛生知識は何か議論しました。また生理のメカニズムを説明するために図解化した資料を作成したり、参加者から受けるであろう質問への回答の準備などを行いました。

JENは準備した女性を対象にした衛生セッションを、同じシリア難民でキャンプに暮らす人々で、ボランティアで活動している衛生プロモーターを通じて、女性住民に対し実施していくことにしました。

JENはまず、今回のセッションについて、13名の女性の衛生プロモーターに研修を行いました。生理に関する衛生セッションは、女性同士でもなかなか共有しづらいトピックであることから、住民に対して行う前に、衛生プロモーターを対象に、小さなグループで研修を行う形で進めていきました。

研修後、JENは衛生プロモーターに自分たちが住む地区のコミュニティを対象に、2か月間で3回の衛生セッションを女性住民に対して実施してもらうように依頼しました。

衛生プロモーターによる衛生セッションはどのようなものになったでしょうか?

(続きは次回掲載します。ぜひご覧ください)

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jordan