シリア難民支援速報

子どもたちが安心して勉強できる学校づくり

2018.03.08

ホストコミュニティーチームでは現在、公立校11校の修繕および増築を行っています。

シリアとヨルダンの国境に位置するイルビッド県にあるマーロー女子校(Marw basic school for girls)では、教室および廊下修繕工事の一部が完了しました。この学校には、6歳から12歳のヨルダン人とシリア人の生徒318人が通っています。

ヨルダンの首都、アンマンと東京の平均気温は通年を通してほぼ同じですが、教室には暖房設備が備え付けられていません。廊下には窓がないため冷たい風が直接教室に吹き込んで教室が冷え込み、また、雨が降る日は廊下が水浸しになって滑り、とても危険でした。

今回の修繕工事では、廊下に窓を設置し、風雨を防ぎ、同時に床の張り替えも行いました。床は強度が高く、汚れにくく滑りにくい磁器タイルを使用することにより、安全に衛生的に長く使えるよう工夫をしています。

同校では4つの教室の増築工事も行っています。ヨルダンおよびシリアの子どもたちが勉強に集中できるような学校づくりを目指し、4名のJENエンジニアが日々工事現場に足を運んでいます。

<修繕前>
20180308_JD_01_before壁が低く(元の外壁の高さは右の白い部分)、落下の危険があったうえに風雨にさらされるため、雨が多い冬は特に危険。また、床はセメントのため汚れを吸収してしまい、不衛生でした。

<修繕後>
20180308_JD_02_after1壁を高くして補強し、窓をつけ風雨が直接教室に吹き込まないように修繕。床は強度が高く、汚れにくく滑りにくい磁器タイルを使用。

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教室内の塗装および床の修繕も行い、衛生的な教室で授業が実施できるようになりました。