シリア難民支援速報

ラニア王妃賞

2016.07.07

ヨルダンでは1年に一度、教育に貢献した人へ、王妃の名前が入った「ラニア王妃賞」を贈る行事があります。
この賞の目的は、教育に貢献した教育者に光を当て、教育分野におけるリーダーシップと奉仕に感謝するとともに、その素晴らしい習慣や理解を広げることです。
3つの異なった賞があり、1つ目は「優秀な教師」に、2つ目は「優秀なリーダー」に、3つ目は「優秀な校長」に贈られます。

2015年、JEN はヨルダンの100校以上の公立学校で水衛生施設の再建・建設と、衛生知識と習慣を促進するための活動を行いました。

これらの学校の1つ、タフィラにある学校では、教師や生徒が積極的に活動を行い、生徒の衛生習慣や姿勢がとてもよくなっただけでなく、モスクや近隣地域の状況まで改善されていました。

JENの衛生促進チームは、モニタリングの際にその変化を目で見ることができました。

90%以上の生徒たちが彼ら自身でトイレを掃除し、校庭、教室や廊下をきれいにし、学校中に手作りのポスターを貼るなどの大きな変化が見られました。
ある教師が「生徒たちは学校のためにとても努力してくれるようになりました。今では自主性を強く持って、学校施設を維持する責任を感じ始めているようです」と話してくれました。

さらに教師たちは、生徒たちにモスクの中を掃除するよう呼びかけ手伝っていました。また、生徒の父親たちが学校施設の再建の手伝いに来て、学校内のあちこちに落ちているゴミの塊を集めたりしていました。さらにパン屋を営む親たちが、お弁当を学校に持ってくることができない子どもたちのために、サンドイッチを作ってあげていました。

その後、アンマンの2校でも、自分たちで施設を掃除し始め、生徒たちの習慣や姿勢に変化が見られました。

JENはこのような学校の変化を発信することで、国内全体にこうした習慣が広がればと模索しています。
そこで、ラニア王妃賞の運営団体に、学校の努力を認識し感謝するため「優秀な学校賞」を新設してはどうかと提案しました。これにより、今努力している人たちのモチベーションを上げ、他の学校の子どもたちに競争心を持ってもらい、より多くの学校で変化を促そうと考えています。
そして、運営団体の人にこの賞を設けたい理由を詳しく説明する機会を得ることができました。今後も運営団体との間で話し合いを行っていきます。

表彰を運営している団体の公式ウェブサイトはこちらから: 

アラー・アルクルディ、プログラムアシスタント

【衛生について教師が生徒に教えている様子】
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【タフィラの学校で、女の子がトイレを掃除している様子】
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