東北支援速報

網地島(あじしま)漁業支援 ~離島の復興をめざして~

2013.11.28

JENでは11月18日、宮城県漁業協同組合網地島支所へ、漁業再開のサポートとなる漁具の支援を行いました。

【網地島は石巻のフェリー乗り場から連絡船で約1時間、人口約400人の離島です】
地図→https://mapsengine.google.com/map/embed?mid=zIt-ICU1-ifU.kOQhIWQJmkLs

131128 ①マップ
【網地島の集落。海の向こうには牡鹿半島が見えます】
131128 ②網地島s-2013-11-19 11.09.13

網地島は震源地に一番近かったことから、大津波がいち早く押し寄せました。島民の適切な判断による迅速な避難行動のおかげで、幸い人的な被害はありませんでしたが、家屋や漁業施設、港湾施設が大きな被害を受けました。 今回の支援では、共同で使うフォークリフトや、たこ籠、漁網などの漁業資材の支援を、宮城県漁業協同組合網地島支所に対して行いました。

【復旧途中の岸壁にフォークリフトが到着!】
131128 ③フォークリフト 

島には、「網地(あじ)」と「長渡(ふたわたし)」の二つの漁港があり、震災による被害の違いからそれぞれのニーズは異なるものでした。 網地漁港では、港の岸壁とともに、据え置かれていたクレーンが流されてしまいました。その上、港の復旧工事は早くて来年、おそらく再来年になるだろうと見込まれているため、大きな荷の積み下ろしができない状況が続いていました。そこで、クレーンの代わりとなる共用のフォークリフトが要望としてあがったのです。

他方、長渡漁港では、“流出してしまった漁具の補てん”が必要ということで、「タコ籠」と「コマメ網(目の細かい網)」の支援を行いました。コマメ網ではカレイ、メバル、アイナメなどの魚を年間通じて獲ることが出来ます。

現在、網地島の水産業の復旧率は約20%であり(2013年8月調査時点)、状況は決して楽観視できるものではありません。しかし、漁師の皆さんの表情にあきらめの色はありません。「高齢の漁師は漁業をやめて、組合員も減ってしまいました。ですが、今回の支援をきっかけに、協力して頑張っていきたいと思っています」そう力強く語ってくれました。

【漁協組合員の皆さんと】
131128 ④皆さんとs-2013-11-19 13.46.24-1

◆網地島へは1日3~4便、定期船が運航しています。ペンションや民宿も営業しています。豊かな自然と温かな人びとが暮らす網地島に、ぜひ一度訪れてみませんか。 アクセスは、こちらを参考にご覧ください。→「網地島ライン」(外部サイト)

*******************************************************************************

◆ジェンでは、引き続き震災復興支援ボランティアを募集しています。9月~12月までの活動予定を更新しています。(詳しくはこちら
団体での活動を検討されている場合は、個別にご相談ください。

====
 募金を受け付けています。 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657
口座名 JEN
通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:こちら
プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、 ジェン東京本部(03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。