シリア難民支援速報

アズラック難民キャンプでの衣料配布 - 実施編

2014.11.27

UNHCRや他の関連団体と調整を重ねてきた衣料品の配布プロジェクト(準備編はこちらをご参照ください)。

2014年11月9日~12日と19日に、ヨルダンのアズラック難民キャンプで生活する難民全員を対象に、ユニクロとLutheran World Federation (LWF, ルター派世界連盟)からご寄付いただいた冬服を配布しました。

【配布センターの窓口の様子。窓口は男性用と女性用に分かれています】
141127 ①窓口男性用141127 ②窓口女性用
アズラック難民キャンプではビレッジ(村)制が採用されており、それぞれのビレッジにコミュニティ・サービス・センターが設置されています。衣料品の配布については、事前にこれらのコミュニティ・サービス・センターに告知が掲示されたほか、コミュニティ・サービスを担っている団体のアウトリーチチームが、住民に口頭で配布の日程を伝えていました。

11月9日は家族の人数が1~3名、10日は4~6名、11日は7名以上、12日と19日は指定日に受け取りにこられなかった家族を対象に衣料配布を実施しました。

【衣料品を受け取りに来た若い男性。写真撮影をお願いすると少し緊張した面持ちでポーズをとってくれました】
141127 ③若い男性
【受け取った衣料品とともにお父さんを待つユーセフ君(5歳)】
141127 ④ユーセフくん
【衣料品を受け取りに来たお母さんに抱かれていた赤ちゃん】
141127 ⑤赤ちゃん
【受け取ったジャケットを着てポーズをとるラガットちゃん(9歳)。3ヶ月前に家族7人でアズラック難民キャンプに到着したそうです】
141127 ⑦ラガットちゃん
配布した衣料品のサイズに関する若干のクレームがあったものの、難民の方々の反応は上々でした。配布センターでJENスタッフとともに配布をサポートしてくださった他団体の女性スタッフが「この服、日本のブランドのものだよね? 私も1セット欲しいな」と嬉しいコメントをしてくれたこともありました。今回配布した衣料品が、アズラック難民キャンプで過ごす冬の厳しさを少しでもやわらげてくれることを祈っています。

アズラック難民キャンプ在住の難民と新規難民の負担を少しでも軽減し、ニーズに応えるため、JENは日本からの支援に支えられつつ、日々活動しています。

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