東北支援速報

福島県のママと赤ちゃんのサポート開始

2016.06.02

JENは現在、「パートナーシップ型事業運営」として、復興から取り残されがちな方々に対する地域のNPOや団体の取り組みを資金面・技術面で支援しています。

2016年6月からは、JENは一般社団法人 福島県助産師会をパートナーとして、「助産師による妊産婦包括支援」事業の支援を開始しました。
助産師とは、妊娠中・出産後の女性と赤ちゃんを心身両面から支える妊産婦支援のエキスパート。看護師資格に加えて助産師国家試験に合格した人だけが助産師として活動できます。

福島県が独自に行う「妊産婦に関する調査」では、「産後うつ」状態の福島の女性は12%で、全国平均よりも3%高くなっています(2014年調査)。
助産師会に寄せられる電話相談からは、母親の心身の状態に関する不安や、子育ての支援を誰からも受けられず孤立する様子が伝わってきています。

震災後、多くの子育て世代が福島を離れ、残る人も子育ての不安をかかえるなか、福島県では、独自プログラムとして助産院における母子の受け入れ(ショートステイや宿泊)を実施しました。
福島県助産師会はこの事業を受託する傍ら、総合的に母子の生活を支えるために
・産前教室
・産後母子サロン活動
・乳幼児からの食育教室
を独自に実施してきました。

震災から5年。福島の苦しい経験から生まれた、全国でも稀なこうした先進的な母子支援活動の数々が、立ち消えることなく福島県の各自治体の施策として根付くように、JENは活動を継続するための資金と、自治体の施策とするための政策提言に必要なツールづくり(今までの活動のデータ整理と報告書作成)、政策提言活動(各自治体への説明等)を支援します。(予定: 2018年12月まで)

【体内の放射線量を図る検査は今でも実施されています】
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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

tohoku


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