シリア難民支援速報

手作りのマットレス・クッションカバー

2017.12.21

JENはザータリ難民キャンプで女性のコミュニティ共助グループ活動を支援しています。「私の家族と、より困難な状況にあるもう一つの家族の生活をほんの少しでもよくしよう」というコンセプトで、自立や共助を促進しながら、特に困難な状況にある家族を支援することが目的です。

参加者の女性たちは、9月からマットレスカバーとクッションカバー制作に取り組みました。11月に全部で477セット(マットレスカバー1+クッションカバー2=1セット)を作り終え、制作活動に参加することが難しいより困難な状況の家族を訪問し、プレゼントしました。JENは材料購入を支援し、活動のファシリテーションをするだけで、できるだけ参加者の自主的な取り組みに任せるようにしています。

制作に参加した女性たちと、受け取った家族からの声が届きました。

まずは、制作活動に参加した女性たちから。

3人の子どものお母さんウム・ナディムは、「ボランティア活動に参加するのがはじめてでしたが、ぜひ次の活動にも参加したいです」

フダは他のNGOで仕事をしていますが、休み時間を利用して制作に参加しました。「コミュニティの役に立てる時、自分が強くてクリエイティブな女性になれたと感じます」

ウム・シャケブは、自分の家にあるミシンを使って、夜にも制作をしました。「作るのは大変だったけれど、他の家族に渡した時の喜びで、苦労は全部忘れました」と話してくれました。

続いて、受け取った家族からはこんな声が届きました。

アイシャ(61歳)は、夫を亡くし、一人で暮らしている身体の不自由な女性です。近所の女性たちがマットレスカバーを持ってきてくれた時に、とても驚き涙を流して受け取りました。

ハナン(30歳)は、夫を亡くし、5人の子どもを抱えています。「子どもが多いので収入を得るために家を離れるのは難しく、このプレゼントで30JD(約5000円)が節約でき、とても助かります」

私たちは、小さなことでも身近な誰かをサポートすることで、生きる意義を知ることができると信じて活動しています。

JEN生計向上事業チーム
イプティハル・ハラーシェ

【ボロボロになったマットレスカバー。キャンプでは、このマットレスがベッドの代わりです】
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【布を切る様子。ワイワイガヤガヤにぎやかにおしゃべりをしながら】
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【ミシン縫いの様子。参加者が互いに教え合っています】
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【制作した女性たちが、足の悪いお年寄りにカバーをプレゼントし、カバーをかけるのを手伝っています】

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