シリア難民支援速報

ザータリキャンプで小学生たちにインタビューしました。

2012.10.19

ザータリキャンプ内にはUNICEFにより小学校が作られ、10月4日より正式に授業が開始されました。現在学校は女子が午前中、男子が午後を使用する二部制を採用しています。また、ヨルダン国内で習得した単位を難民の子どもたちが本国へ帰国した際にそのまま使用できるよう現在UNICEFとヨルダン政府間で調整が行われています。

学校内は多くの子供達の笑顔であふれかえっており、楽しそうに友達と談笑する姿が多くみられました。「授業が始まったばかりでまだ学校という感じではないけれど、友達と一緒に安全に遊べる(※学校のまわりにはフェンスが設置され警備員が常駐している)のは本当に嬉しい。」5年生女子)「友達と一緒に過ごす時間が持てるようになり、楽しい時間をすごしている。」(2年生女子)。

我々が訪れたのは午前中で女子が学校を使用する時間でしたが、男子生徒の多くが校門で自分たちの時間が訪れるのを待つ姿も見受けられ、学校が始まることを心待ちにしていたことが伺えました。

子どもたちから話しかけてくれたこともあり、キャンプの緊張から一瞬離れた時間を過ごすことができましたが、最後に2年生の女の子に「日本は平和な国なんでしょ。日本に連れていって」と真剣な眼差しで訴えられ、笑顔でいてもその胸の内には複雑な思いも抱え込んでいるのではないかと考えさせられました。キャンプ内に暮らす難民の子どもたちはキャンプ内の小学校に無料で通学が可能となっており、今後本格的な授業が開始されていくことになっています。

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