シリア難民支援速報

難民自身による水衛生環境向上への第一歩

2013.03.28

気温の寒暖差が大きい砂漠に位置するザータリキャンプでは、朝晩の冷え込みは依然厳しいものの、日中に照りつける日差しは日増しに強くなってきています。気温の上昇に伴い、水因性の疾患による健康被害の増加など、水にまつわる問題の深刻化が懸念される中、水衛生設備の適切な使用と維持管理、及び難民自身の衛生意識の改革が強く求められています。

これまでにもご紹介している通り、JENはキャンプ内の水衛生環境改善のサポートを行っており、キャンプ内の各エリアにおいて、シリア難民による水衛生委員会の設立に取り組んでいます。各エリアの衛生委員会の下には、区画に従って12のグループ(小委員会)が設立され、それぞれの区画内の水衛生環境の向上に向けて取り組みを開始しています。

以下に小委員会及び水管理委員会のそれぞれの会議の様子をご紹介します。

【小委員会の会議の様子】

区画毎に設立された小委員会は、男性女性各6名(計12名)のメンバーからなり、水関連問題における住民代表として、区画内に設置された水衛生施設の適切な使用・維持管理及び住民の衛生意識の向上に向けて議論を進めています。

住民ボランティアによる施設清掃活動や、設備の適切な使用に関する啓蒙活動など、すで意欲的に活動を展開しているグループも多く、今後のさらなる活動の普及と促進が期待されます。

【水衛生委員会の会議の様子】
現在、キャンプ内の4つのエリアにて衛生委員会が立ち上がっています。各委員会は、エリア毎に設立された12の小委員会の男女の代表24名で構成されています。

会議ではキャンプ内における水衛生環境の現状と問題点及び解決への提案、それぞれの区画における活動の事例紹介など、水衛生に関する活発な議論が展開され、環境向上に向けたアイデアの共有が進められています。

【会議後に、情報交換・アイデア共有を行う水衛生委員会メンバー】
水衛生委員会及び小委員会による水衛生環境の向上に向けた取り組みは、キャンプ内のコミュニティ形成の強化及び生活環境向上に向けた難民自身による積極的な活動の促進に繋がることが期待されています。