東北支援速報

岩手県宮古市 「子ども食堂運営支援者養成研修会」

2018.02.22

岩手県の宮古社会福祉協議会が実施する子ども食堂「しおかぜキッチン」「しおかぜダイニング」を、JENは支援しています。

7人にひとりの子どもが貧困の日本。特にシングルマザー世帯の貧困率は50%を超えます。
「しおかぜキッチン」は毎月、ひとり親、その子どもたちとボランティア、そして宮古社会福祉協議会のスタッフが集まり、いっしょにご飯をつくる、食べる、楽しい時を過ごす、そして時に困りごとの相談にのる場になっています。

8月の支援速報でもご紹介しています。しかし一方で、市街地で実施する「しおかぜキッチン」には、自宅から遠くて気軽に参加することが難しい方々がおられるという現状があります。
宮古市はとても広く、その面積は東京23区の約2倍もあり、市街地から車で1時間以上の地域に暮らす世帯も多くみられます。

そこで、宮古市社会福祉協議会では、より多くの方々がアクセスできるよう、宮古市の各地で、子ども食堂「しおかぜダイニング」の開催を目指しています。この活動には、各地域の運営支援者の協力が不可欠です。

そこで今回、盛岡市で子ども食堂を運営する、NPO法人インクルいわて代表の山屋理恵氏、NPO法人いなほ代表の佐藤昌幸氏を講師に招き、「子ども食堂運営支援者養成研修会」を実施し、子ども食堂の運営に関心のある方々を募りました。
その結果、約80名もの地域の方々が集まってくださいました!!

【受付の様子】
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【会場には約80名もの地域の方々が駆けつけてくださいました!】
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研修会では、子どもの貧困やひとり親世帯の現状など社会的背景から、子ども食堂の運営方法や参加者の様子など具体的な情報まで、幅広く教えていただきました。また、「しおかぜキッチン」の活動についても紹介し、「しおかぜダイニング」へのご協力を呼びかけました。参加者の皆様は真剣な眼差しで講義を聞き、メモを取っておられました。

今後、宮古市の様々な地域で「しおかぜダイニング」が実施され、より多くの子どもたち、親たち、地域の人びとが集まる場所となり、同時に困難を抱えた方々への支援の拠点となることを願っています。

【研修会の様子】
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写真提供:宮古市社会福祉協議会