東北支援速報

パノス・カラン ピアノコンサートin宮城②(3/24〜25)

2012.04.05

【3/24 3日目 仮設住宅集会所1か所〜気仙沼市】

3/22より石巻市内でピアノコンサートを開催したパノスさんは、3日目を迎え気仙沼市へと入りました。

昨夜の雪がうそのように、今日は天気に恵まれました。ここは気仙沼市にある50軒ほどの小さな仮設団地です。今日は仮設へのエアコン工事があり、住民の皆さんも工事立ち合いで忙しそうでした。

そんな中、ピアノコンサートにお越しいただき、たいへん嬉しく思います。“さくらさくら”や“荒城の月”が流れると一緒に口ずさむ方が何人かいました。こちらもとても気持ちが暖かくなります。コンサートを終えた後は、みんなでお茶っこをしてさらに親睦を深めました。

【3/25 4日目 なかやしきっさ〜石巻市】

最後の日を迎え、会場となる石巻市の中屋敷にあるコミュニティカフェ「なかやしきっさ」に到着すると、外大生の方々や子どもたちがいました。子どもたちは、外国の人であるパノスさんを興味深そうに、遠くからちらちら見ていました。恥ずかしがってなかなか声をかけられず、勇気をもって「ハロー」と話しかけると、パノスさんからも「ハロー」と返してもらいとても嬉しそうにはしゃいでいました。子どもたちは、コンサートが始まる前にご近所に拡声器で呼び込みにも行ってくれました。

演奏前に練習がはじまると、皆さんは席についてすでにコンサートがはじまっているかのように静かに耳をすまして聞いていました。お待ちかねのようなので、時間よりも5分早くスタートし、「なかやしきっさ」には素敵なクラシック音楽が鳴り響きます。パノスさんの日本語の挨拶やギリシャ音楽の演奏、最後はアンコールを受けて日本の曲で締めくくりました。

“さくらさくら”や“荒城の月”が奏でられると、皆さんは自然と歌いだします。綺麗な旋律は心を癒してくれ、日本の童謡は古き良き時代を思い出させてくれます。思い思いに心を打たれ涙を流す方もいました。最後は口々に「よかったぁ〜、よかったぁ〜」と満喫した様子でした。

ここの地域には、震災後に津波でピアノがたくさん流れたそうです。近くのピアノ教室に通っている人もいるそうで、今日の演奏会は地域の皆さんにとって特別な会となったようでした。

サインや写真をせがまれて大人気のパノスさん。子どもたちがなついた頃には別れの時がやってきました。「また、きてね」「ピアノ教えてね」と。

今回、訪れた先々で音楽の力により皆さんの心に癒しと喜びを与えていただきました。

演奏を終えた後の皆さんの眼差しは、みんなきらきら輝いていて、行く先々で「ありがとう」と。言葉はいらない、音楽があれば世界は一つになれる。そんなことが実感できた4日間でした。

皆さんが少しでも勇気や希望を持てるように、これからもJENはともに歩みつづけたいと思います。

====
 緊急募金を受け付けています。

 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657

口座名 JEN

通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA



プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、ジェン東京本部(               03-5225-9352         担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


パノス・カラン ピアノコンサートin宮城①(3/22〜23)

2012.04.05

【3/22 1日目 荻浜小学校/HANA荘〜石巻市】

ギリシャ出身であるパノス・カランさんは、震災後、被災者へ音楽のちからを届けようと自ら電子ピアノを携えて、去年8月に初来日し、避難所などでコンサートを開催しました。震災より1年を迎え再来日し、哀悼の意を込め音楽を通じて元気を届けようと、宮城県では石巻市や気仙沼市などの各地を回ってピアノコンサートを行いました。

宮城県での最初のコンサートは、牡鹿半島にある荻浜小学校で開催されました。前日の卒業式の余韻が残る体育館を会場として、先生、生徒、地域の方々が一緒に音楽を楽しもうと集まりました。

まず始めに、パノスさんから日本語で、自己紹介と被災地の復興への思いが伝わる挨拶がありました。

その後、チャイコフスキー、ショパン、ヘンデルやギリシャの音楽、最後は日本の曲“さくらさくら”など、計7曲を演奏し、会場は癒しの空間へと満たされました。

【荻浜小学校にて7人の在校生たちと】

演奏が終わると、思わず立ち上がって拍手をする方もおられ、パノスさんはもう一曲演奏してくれました。

【拍手喝采を浴びるパノスさん】

地域の皆さんや諸先生がたは暖かくパノスさんを迎えてくれ、最後は記念撮影をして皆さん素敵な笑顔で締めくくりました。

続いて、鹿妻(かづま)地区にあるコミュニティカフェHANA(はな)荘(そう)へと移動し、本日2度目のコンサートです。すでに子どもたちでにぎわっていて、演奏会の前にちょっとしたピアノ教室が開かれました。

【興味深々の子どもたちとピアノ教室】

パノスさんは、子どもたちに囲まれ、ピアノの弾き方を教えていました。子どもたちのまなざしは真剣そのもの。見ている側が、ついつい微笑んでしまいます。

【陽だまりの演奏会】

暖かい午後の日差しの中、コンサートも和やかなムードで終了しました。音楽と共に子どもたちの笑顔にも癒されました。

【3/23 2日目 仮設住宅集会所2か所〜石巻市】

2日目のコンサートは石巻市にある仮設住宅集会所2か所にて行われました。会場には、音楽の調べに誘われて、続々と住民の方が集まってきたり、仮設の巡回を終えたナースさんも訪れてくれました。

【たくさん訪れた住民の方々】

「こういう音楽のコンサートを開いてもらって、すごく、心が癒されて良かったぁ」

「異国の方が、異国の日本の曲“さくらさくら”を弾いてくれて、すごく感激しました」

と感想もいただき、「アンコール、アンコール」と皆さんの拍手がなかなか鳴りやみません。

急きょ、初めて楽譜を見ながら“荒城の月”を演奏していただき、「春〜こうろうの〜花のえん〜」と、皆さん合唱し会場は一体感につつまれ、感激で涙を流している方もいました。「震災で亡くなった夫が、クラシックが好きでよく家で音楽が流れてたんです。CDも流されてしまって、聴くこともできなかったけど、こうやって生のピアノ演奏を聴くことができて、すごくうれしいっ。全部、聞いたことのある曲でした」と。懐かしそうに話していただきました。

午後は他の仮設集会所にて本日2度目のコンサートです。集会所の前にはすでに何人か並んで待っていました。こちらでも皆さん熱心に聴いて行かれ、コンサート終了後も「トルコ行進曲」等のリクエストに即興で答えていただきました。その後、握手や写真撮影などをし、どこに行ってもパノスさんは大人気でした。

特に女性からは「年齢はいくつですか?結婚してるの?恋人は?イケメンですね〜」と興味津々の質問などが飛び交い、和やかなムードでした。

パノスさんからは、「言葉は通じなくても音楽でみんなの心は通じ合える。そして、今この場所でまさにそれが起きている。そのことがとても意味がありうれしいことです」と。

明日、パノスさんは気仙沼市へと向かいます。

====
 緊急募金を受け付けています。

 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657

口座名 JEN

通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA



プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、ジェン東京本部(               03-5225-9352         担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


「希望のゼミ」がスタートしました

2012.03.29

  3月24日(土)、石巻市鹿妻地区にあるコミュニティ・カフェHANA荘で「希望のゼミ」が開講しました。

希望のゼミは、被災地の中学生、高校生の学習や受験を無償でサポートする取り組みです。中高生たちが将来の夢や進学をあきらめないよう、ともに走っていきたいという思いを込めて「希望のゼミ」と名づけられました。

このプロジェクトを実施するNPO法人フローレンスのご協力により、JENがコミュニティ支援を行っているHANA荘で今回学習支援がスタートをきりました。

自習スペースとして開放されたHANA荘には、多くの中高生が集まりました。テスト勉強の悩みから、進学したい高校の話、大学に進学したら専攻したい分野、そして将来なりたい夢まで。

緊張した表情をしながらも、子どもたちはそれぞれ胸に抱く思いを、いきいきとした表情で話していました。

普段、地域の子どもから大人まで集まるHANA荘は、これから毎週土曜日午後は中高生の学びの場に変わります。学習の場の提供というニーズにも応え、JENは地域の子どもたちの成長を支えていきます。

 

====
 緊急募金を受け付けています。

 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657

口座名 JEN

通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA

プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、ジェン東京本部(                              03-5225-9352                 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


【震災から1年〜HANA荘での復興祈願イベント】

2012.03.10

3月10日(土)、鹿妻(かづま)地区にあるコミュニティカフェHANA(はな)荘(そう)にて、震災から1年目を迎えるにあたり復興祈願イベント「希望のHANAを咲かせよう」を開催しました。

HANA荘は、JENがコミュニティの復興をサポートするコミュニティカフェです。支援者の皆様のご協力のもと、昨年11月にオープンしました。

当日は、タレントのボビー・オロゴンさんが応援にかけつけてくれるというニュースに、HANA荘には地域の子どもからお年寄りまでおよそ300名が集まりました。ボビーさんが「皆さんこんにちは!」と元気よく登場すると、周囲からどっと歓声があがり楽しい雰囲気に包まれました。

【ボビーさんの軽妙なトークに満面の笑み】

 

  トークの後は、「石巻茶色い焼きそばアカデミー」さんのご協力により、地域の皆さんに石巻焼きそばがふるまわれました。焼きそばの香ばしいにおいにさそわれて、テントには大行列が。当初予定だった300食を大幅に上回り、ご厚意で200食追加の合計500食もの焼きそばがふるまわれました。

【焼きそばを作る様子をじっと見つめています】

【とても楽しそうなおばあちゃんどうしの“女子会”】

日本ロレアル株式会社の皆さんによるメイク講座やハンドマッサージも行われました。順番待ちをするほどの人気で、女性のみならず、男性もハンドマッサージを受けていました。皆さんそれぞれにリラックスした時間が流れていきます。

別の会場では、バードハウスとベンチ制作が行われました。石巻工業高校建築クラブの皆さんが先生となり、子どもたちと一緒に “未来に羽ばたく鳥”をイメージしたバードハウスやみんなで使えるベンチを作っていきます。

【難しい作業も教わりながら】

完成したバードハウスやベンチを前に、子どもたちは達成感に満ちたうれしそうな表情をうかべていました。バードハウスには、自分で好きな絵を描いたり、メッセージを書いたりしていきます。そのなかに、「がんばれ かづま!」と書かれたバードハウスを見つけました。

【願いが込められたバードハウス】

地域の復興を願う子どもたちの気持ちを受け止め、JENはこれからも継続的なコミュニティ支援を行っていきます。

====
 緊急募金を受け付けています。

 ↓↓↓↓↓↓↓

○郵便振替口座 00170-2-538657

口座名 JEN

通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA



プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、

ジェン東京本部(               03-5225-9352         担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


【音楽がつむぐ復興支援②〜石巻消防音楽隊への楽器支援】

2012.03.09

3月9日(金)、東日本大震災支援プロジェクト「HOPE FOR JAPAN」を実施する一般財団法人mudef(ミューデフ)と、石巻市内で復興支援活動を行うJENは、石巻地区広域行政事務組合消防音楽隊(以下、消防音楽隊)へ楽器の贈呈を行いました。

【楽器贈呈式の様子】

今回のmudefとJENによる楽器支援は、昨年12月の石巻市内小中高等学校16校への楽器贈呈に次いで第2弾となります。

消防音楽隊は、「火の用心を音楽に託して」をスローガンに、これまで石巻市・東松島市・女川町において防火コンサート、防火パレードや定期演奏会などを実施してきました。

広く地域のみなさんに親しまれてきた消防音楽隊も、昨年3月11日の震災では隊員2名が殉職しました。さらに、これまで所有していた55点の楽器のうち10点とユニフォームのすべてが被災しました。それ以来、音楽隊として練習することができず、地域イベントへの出演にも対応できない状況にあったといいます。

【被災をまぬがれた昨年3月当時のままの楽器】

消防音楽隊の活動再開が望まれていながら、これまで楽器への支援がなかったことから、このような状況を知ったJENはmudefと「HOPE FOR JAPAN」に賛同するロックバンドGLAY(グレイ)の皆さんのご協力を得て、今回の楽器贈呈を行いました。

贈呈された楽器は、津波の被害を受けた楽器10点(アルトサックス、テナーサックス、ソプラノサックス、ピッコロ、フルート、ホルン、ユーフォニューム、ハーモニーディレクターと、クラリネット2点)です。

贈呈式では、「今でも毎日50名の隊員が行方不明者の捜索にあたっています」「(楽器をいただいて)一日も早く演奏活動を再開できるように努めたい」という代表の皆様からの言葉が力強く響きました。新しい楽器を手にした隊員の皆さんは、新しい音色にほころんだ表情をうかべていました。

【予定になかった楽器演奏】

地域にねざした消防音楽隊の演奏が町中に響きわたる日を、JENスタッフも楽しみに待ちたいと思います。

【決意も新たに】

====
 緊急募金を受け付けています。

 ↓↓↓↓↓↓↓

○     郵便振替口座 00170-2-538657

口座座名 JEN

通信欄に「東日本大震災」と記載ください。

○     クレジットカード:http://bit.ly/c7R8iA

プルダウンメニューから「東日本大震災」をお選びください。

その他、銀行へのお振り込みに関しては、恐れ入りますが、

ジェン東京本部(               03-5225-9352         担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


9 / 10« 先頭...678910