東北支援速報

岩手県宮古市 「しおかぜキッチン」毎月開催

2017.08.30

3月の支援速報でご紹介した岩手県の宮古社会福祉協議会が実施する「しおかぜキッチン」をJENは引き続き支援させて頂いています。

7人にひとりのこどもが貧困の日本。特にシングルマザー世帯の貧困率は50%を超えます。

こどもたちが夢をあきらめなくてもいいように、親御さんが困難をひとりでかかえこまなくてもいいように-包容力のある地域づくりの入り口として、「しおかぜキッチン」は毎月、ひとり親、そのこどもたちとボランティア、そして宮古社会福祉協議会のスタッフが集まり、いっしょにご飯をつくる、食べる、楽しい時を過ごす、そして時に困りごとの相談にのる場になっています。

毎月公民館の調理室と和室を借りて開催していますが、8月は夏休みスペシャル版として、かねてより子どもたちからリクエストのあった、野外バーベキューを実施。

あいにくの雨でしたが、みんなで楽しい時を過ごしました。

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【スタッフ・ボランティアの皆さんと参加者のママたちがバーベキューのおにぎりを作っています】

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【バーベキューの始まりです!おいしそうなお肉にとうもろこし、おにぎりに焼きそばもありました!】

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【食事の後は、みんなで花火を楽しみました♪】

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【帰り際も、子どもたちは、まだまだ遊びたい様子で、スタッフやボランティアの大人たちと全力で遊んでいました♪】

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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

tohoku

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福島県のママと赤ちゃんのサポート開始

2016.06.02

JENは現在、「パートナーシップ型事業運営」として、復興から取り残されがちな方々に対する地域のNPOや団体の取り組みを資金面・技術面で支援しています。

2016年6月からは、JENは一般社団法人 福島県助産師会をパートナーとして、「助産師による妊産婦包括支援」事業の支援を開始しました。
助産師とは、妊娠中・出産後の女性と赤ちゃんを心身両面から支える妊産婦支援のエキスパート。看護師資格に加えて助産師国家試験に合格した人だけが助産師として活動できます。

福島県が独自に行う「妊産婦に関する調査」では、「産後うつ」状態の福島の女性は12%で、全国平均よりも3%高くなっています(2014年調査)。
助産師会に寄せられる電話相談からは、母親の心身の状態に関する不安や、子育ての支援を誰からも受けられず孤立する様子が伝わってきています。

震災後、多くの子育て世代が福島を離れ、残る人も子育ての不安をかかえるなか、福島県では、独自プログラムとして助産院における母子の受け入れ(ショートステイや宿泊)を実施しました。
福島県助産師会はこの事業を受託する傍ら、総合的に母子の生活を支えるために
・産前教室
・産後母子サロン活動
・乳幼児からの食育教室
を独自に実施してきました。

震災から5年。福島の苦しい経験から生まれた、全国でも稀なこうした先進的な母子支援活動の数々が、立ち消えることなく福島県の各自治体の施策として根付くように、JENは活動を継続するための資金と、自治体の施策とするための政策提言に必要なツールづくり(今までの活動のデータ整理と報告書作成)、政策提言活動(各自治体への説明等)を支援します。(予定: 2018年12月まで)

【体内の放射線量を図る検査は今でも実施されています】
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【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
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tohoku


岩手初の「こども食堂」オープン

2016.02.18

震災から間もなく5年。
未だ震災は地域に爪痕を残していますが、被災地では様々な取り組みが行われており、JENは現在被災地で活動する4団体とパートナーシップを組んで、復興から取り残されがちな方々に対する先進的な取り組みを資金面・技術面で支援しています。

岩手県でJENは、地元のひとり親支援の専門NPO「インクルいわて」をパートナーとして、盛岡市の「こども食堂」を2016年1月のオープンから支援しています。

日本のひとり親の8割以上が働いているにもかかわらず半数以上は貧困状態にあり、またひとり親のお母さん、お父さんは時間に追われて地域から孤立しがちです。盛岡には、震災後に沿岸部から転居し、そこで生活を築きつつあるひとり親家庭の方々もいらっしゃいます。

インクルいわてのこども食堂は、ひとり親とそのこどもたちが孤立しがちな現状を変えるために、食事の提供にとどまらず親への情報提供や相談対応、こどもたちへの学習支援に加え、自治体との連携、地域の個人や企業に食材をはじめとした様々な支援の受付を行っています。

今後被災した沿岸部にもこども食堂を展開していく予定です。

「岩手日報」でも大きく取り上げられました。

【栄養士のスタッフがバランスを考えて献立をつくります。食材の多くが地元の農家やNPOから寄付されました】
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【日中はデイケアとしても利用されている私設図書館が無償でこども食堂の場所を提供してくれています。栄養士の大久保さん(右)、相談員の栃沢さん(左)がボランティアの手を借りながら食事を用意しました】
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tohoku

 


石巻市下釜地区への遊具寄贈

2015.05.28

JENはこれまで、2011年の津波による浸水域にある小学校のうち、4校に対し遊具支援を行いました。市役所、他団体そしてJENの支援により、市内の浸水域の全小学校で津波による被害を受けた遊具の支援が行われたことになります。

今回のプロジェクトでは、石巻市下釜地区の住宅地にある小規模公園の整備を行いました。実施地域は、JENが実施した市内沿岸部の全小規模公園の調査から選定しました。

市南西部に位置する下釜地区では、東日本大震災の被害後の住民の転出により、およそ1000世帯から300世帯にまで減少しました。学校帰りの児童や近隣の子どもたちでにぎわっていた地区内の公園(名称:三ツ股三角ちびっこ広場)は、津波による塩害を受けた遊具が撤去され、更地となって、子どもたちの姿が見られない状態でした。

(整備前の公園の様子)
150528 ①整備前

整備の計画段階では、この公園が属する下釜町内会が中心となって住民の意見を集約し、公園のプランについて話し合いました。
その結果、遊具の種類や東屋の設置などに、「多くの子どもたちが訪れて楽しく遊ぶことができる公園にしたい」という住民の意見を強く反映することができました。公園敷地内の地盤整備とフェンス設置は、町内会から市役所への働きかけにより、市が行いました。

待ちに待った遊具が設置され、5月17日に完成式が行われました。

(新しく整備された公園)
150528 ②整備後

完成式では、町内会の呼びかけにより80人を超える住民が集まり、市役所、町内会代表、子ども代表、JENによるテープカットが行われました。式典後には、多くの子どもたちが待ちに待った遊具で楽しく遊ぶ姿が見られました。

(遊具で遊ぶ子どもたち)
150528 ③子どもたち

町内会や住民からは「末永く大切に使っていきたい」との声が聞かれました。今年度、下釜地区には100戸の復興住宅建設が決まっており、多くの住民が転居してくる見込みです。今後、新しい公園が多くの住民の集う場となることを願います。

JENは、今後も子どもたちが暮らしやすいまちづくりを支えていきたいと思います。

【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

Miyagi


公園の完成~子ども会の再出発へ

2015.03.12

JENは、石巻市南西部に位置する上釜地区で住宅地にある2か所の小規模公園整備を通じて、子ども会再生のサポートをすることを目的としたプロジェクトを実施しました。(→今までの活動はこちら

これまで、住民と一緒に公園プランについて話し合い、基礎工事前の建設予定地でラジオ体操や草刈りをするなどの様々な活動を経て、12月7日ついに公園が完成しました。

完成イベントの当日は、「自分たちがつくった公園」としてずっと大切に使ってもらえるように、子どもたち自身でフェンスのペンキ塗り、ベンチの組み立てや植樹などの作業を行いました。

【子どもたちがペンキ塗りをする様子】
150312 ①ペンキ塗り

待ちに待った公園の完成に、子どもたちは皆大はしゃぎでした。

【遊具の順番待ちをする子どもたち)
150312 ②遊具の順番待ち

公園完成後の子どもたちへのヒアリングでは、「今までは家の中で遊んでいたが、外で遊ぶ時間が増えた」、「友達と遊べる時間が増えてうれしい」などの意見が聞かれました。
また、近隣の方が犬の散歩途中に休む姿や、ベンチに座って孫が遊ぶ様子を眺める年配の方がみられるなど、子どもたちのみではなく地域住民が憩える場となっています。

「子ども会」再開への動きは、公園の完成をきっかけに更に大きく前進しました。2月上旬には、震災後はじめての「子ども会」主催の会議が開催され、「子ども会」の班作成や、行事計画などを住民自ら率先して行いました。

【子ども会 会議の様子】
150312 ③子ども会

2月22日には、震災後初となる「子ども会」主催の地域イベントが行われました。イベントでは、春に向けてのプランター作りや、餅つき、JENより寄贈した法被を着た子どもたちからソーラン節の披露がありました。住民からは、「今後の活動に長く役立てるように大切にしよう」などの声が挙がりました。

【旗の前でソーラン節を披露】
150312 ④ソーラン節

【餅つきの様子】
150312 ⑤もちつき

元気に踊る子供たちに周りの大人たちからも笑顔が見られ、参加者全員がイベントを楽しむことができました。

このように、公園整備を通じて「子ども会」が活動を再開しました。今後、上釜地区の子ども会の活動が、地域全体の協力の下で継続していくことを期待しています。

JENは、今後も地域とともに、子どもたちが暮らしやすいまちづくりに取り組んでまいります。

Miyagi

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ご寄付は、こちらから受け付けております】


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