東北支援速報

社会人として 〜リコー新入社員研修 南三陸町で漁業の復興を目指して〜

2012.06.14

株式会社リコーの新入社員研修を行いました。第1グループは、5月23日(火)から25日(金)、第2グループは、5月30日(火)から6月1日(金)の各3日間。各92名、総勢184名の新入社員の活動でした。

活動に先立ち、22日(月)と29日(月)には、被災地石巻を訪れ、石巻工業港の瓦礫の山、市場周辺の地盤沈下の状況などを視察したあと、門脇小の前で全員バスから降り、石巻観光ボランティアの語り部さんによる震災当時の状況を聞きました。初めて被災地に来たという社員は、「映像では何回もみたが焼失した小学校を目の当たりにショックを受けました」と話していました。

視察のあと、東松島市コミュニティセンター(第2グループは遊学館)に移りオリエンテーションを行い、ジェンスタッフから今回の活動の目的や活動内容などの説明を行、最後にチームごとの目標を話し合い、紙に書き写して終了しました。

【オリエンテーション】

第1グループの新入社員92名は、3チームに分かれ、南三陸町の沿岸部の本浜、荒砥浜、清水にてサンドバック作り、めかぶ削ぎ、ワカメやコンブの選別作業を行いました。

第2グループの新入社員92名も同じように3チームに分かれ、袖浜、細浦、林、本浜、平磯などで同じ作業を行いました。

各グループは、それぞれ地元の漁師さんとコミュニケーションを取りながら一生懸命に作業を行いました。

特に、体力勝負のサンドバック作りでは、新入社員の一人が「大変な作業ではあるけど、何とも言えない達成感を感じます。」と大粒の汗を流していました。

【サンドバック作り】

このサンドバックは、50kgほどの重さになり、カキ養殖施設をはじめ、ワカメ養殖などほぼすべての養殖施設に使用します。特に、これからカキ養殖施設を元通りの台数まで復活させるのに何万個も必要になります。今回のトータル目標製作数は、約8,000袋でしたが、目標を大きく超える9,622袋の実績となりました。

地元の漁師さんはたいへん喜び、ホタテの差し入れなどもしてくださり、浜では早速バーベキュー大会、新入社員も大喜びでした。

【ホタテの差し入れ】


最終日には振り返りミーティングを行いました。「ただ物をあげるだけでなく、人が関わっていく必要があり、そのためには伝えていく必要がある」、「実際に見て、聞くことの大切さがわかった。現場を見て考え方が変わった。今後も現場に足を運ぶ」など、それぞれのチームが、目標の進捗結果や社会貢献活動の意義や今回の「気づき」について活発に意見を述べ合っていました。

この活動を通じ、被災地の現況が一人でも多くの人々に伝われば、これも一つの被災地支援になります。