東北支援速報

牡鹿半島にも秋の訪れ  〜荻浜の秋祭り〜

2012.09.20

9月9日、牡鹿半島の荻浜で、秋祭りが行われました。

周辺の浜の多くは、春に祭りを行うため、周辺の住民は荻浜の秋祭りで少しだけ秋を感じるそうです。

荻浜は、昨年の東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けました。住家を流失した14世帯(30人)が荻浜地区内にある仮設住宅に暮し、あとは荻浜を離れ市内の仮設住宅やみなし仮設住宅などで暮らしています。

神社総代の伏見さん(漁協運営委員長を兼務)は、祭りをきっかけに人びとが集まることが出来るように、荻浜を離れた一人一人に案内を出しました。祭り当日、荻浜を離れて暮らす大勢の住民たちが祭りを見にきました。

【写真:荻浜の仮設で暮らす江刺さん、侍浜の杉浦区長さん】
荻浜の神社には、「女人禁制」、「神輿(みこし)担ぎの声だし禁止」という習わしがあるそうです。

男たちは家を出るときに紙を口に咥え、祭りが終わるまでの間一切声を出すことを禁じられるそうです。(今年はボランティアの参加者が多かったため、すべて解禁されていました)

神社まで206段ある石段を、宮司さん、地区の氏子さんやボランティアの方たちが一緒に上りました。神社は、周辺では一番高い場所にあるそうです。神社からは、荻浜湾を一望することができます。

【写真:神社からの景色】
【写真:神社】

 

境内で行われた神事の後、皆で石段を下り神輿の準備をしました。獅子頭を車の屋根に乗せ、地元の若者たちとボランティアの方たちが一緒になって神輿を担ぎ、太鼓を積んだ先導の車に続きます。海まで到着すると、船着き場から神輿を船に乗せ、荻浜湾をグルリと回り、陸に戻りました。そして再び地区内を練り歩きました。

【写真:神輿が荻浜湾を船で回る】

 

【写真:地区内を練り歩く神輿】

昨年も規模を縮小して祭りを開催しましたが、今年は、ジェンを初め、荻浜に関わった多くのボランティア団体や人々の協力の下、震災前に負けない規模で開催することができました。祭りのラストは、紅白の餅まき、大きな歓声でフィナーレを迎えました。

祭りに参加した皆さんの笑顔が溢れていたことは言うまでもありません。

【写真:荻浜支所前での餅まき】

【写真:拾った餅】

 

「こんな光景を毎年みたいね、あと何年生きられるかわからないけど・・・。」万石浦(まんごくうら)の仮設住宅に暮らすおばあちゃんがポツリと呟きました。

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