国連の報告によりますと、8月31日現地時間深夜にアフガニスタン東部で発生した地震では、2,150人以上の方が犠牲となり、数多くの家屋やインフラが破壊され、強い余震も起き何千という世帯が影響を受けました。最も大きな被害を受けた地域のひとつ、クナール県のカズ・クナールキャンプを含む、クナール県内とナンガルハル県内の避難キャンプに、多くの家族が避難しました。避難した方々は安心して食べられる食糧や清潔な水などを得ることが困難な状況にあり、キャンプでは発災後は調理施設等が整備されておらず調理を行うことが出来ませんでした。すぐに食べられる温かい食事は、避難している方々の命を繋ぎ、栄養失調を防ぐために不可欠なものでした。
こうした状況を受け、ジェンはクナール県のカズ・クナールキャンプで、9月13日から28日にかけ、支援に駆け付けた、他の市民団体等と手分けをし、毎朝その日に必要となる食事の量を確認しながら、被災された方々に、累計8,000個のパッケージを配布。カズ・クナールキャンプに避難した大人と子どもを合わせた全3,875人の方々が、この食事を口にしました。また、人だかりによる混乱を避け、人びとの尊厳を保ちながら配布を行うため、女性、ご高齢の方、障がいを持った方も安心して食事を受取れるようテントに直接お届けしました。
皆さまからの温かいご支援やご協力のおかげで、避難された方々の命を繋ぐ緊急支援を実施することができましたことを、心から感謝申し上げます。現在被災者の方々は、国連機関等による食糧や調理器具の配布を受け、自ら調理できる環境が整備されました。環境が整うまでの、一番厳しい時を支えてくださり、本当に、ありがとうございます。
●配布した食事のパッケージ内容
・温かいカブリ・プラオ(にんじんや玉ねぎ、レーズン、柔らかい肉、
スパイス類の入ったアフガニスタンで伝統的に食されている炊き込みご飯) ×2パック
・ミネラルウォーター ×2本
・パン ×1枚
●配布場所、期間と配布数
・配布場所:クナール県 カズ・クナール(Khas Kunar)キャンプ
・配布期間:2025年9月13日~28日の期間中1日を除く、毎日
・配布数:累計8,000個
ふたりの子どもを地震で亡くし、妊娠中でもある被災者の女性からは「特に料理をすることが困難なときに、この支援のおかげで何とか生き延びられます」という声をいただきました。
緊急支援を支えていただきました皆さまに、改めて心から御礼申し上げます。
本当に、ありがとうございます。
今後もジェンは厳しい人道危機が続くアフガニスタンでの支援活動を継続していきます。引き続き、皆さまのご支援・ご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。