8月31日深夜(現地時間)にアフガニスタン東部で発生した地震は、人びとの暮らしに大きな被害をもたらしています。国連が公表している、クナール県とナンガルハル県の被災状況の調査では、6,300棟以上の家屋が破壊されました。被災した家族の約9割が日中の寒暖差の激しいこの時期に、暑さや寒さに晒されながら屋外で過ごさなければならない状況です。
甚大な被害を受けた山間部の人びとの家は木や石で建てられており、質や構造の問題で地震に対して脆弱で、被害が深刻化しました。余震も続く中、被災者の方々は大きな精神的ダメージを負っています。
このような状況下、暫定政府により設置され、住む家を失った人びとが避難しているクナール県のキャンプで、ジェンは緊急支援を行っています。キャンプに避難している人びとの家は、全壊や半壊、ひびが入るなど、危険な状態で住むことができません。キャンプを含む被災地域は現在朝晩の寒暖差があり、日中のテント内は暑さが厳しい一方、夜間は冷え込みますが、数世帯が同じテントにいる場合もあり、スペースが十分でない場合はテントの外で夜を越している人たちもいます。
こうした状況で人びとの健康リスクが高まっています。被災した方々は食料の備蓄も失っています。人びとに少しでも心身の力を取り戻していただくため、9月13日~17日現在で、累計2,176人の被災者に炊き出し支援を行っています。炊き出しで提供している食事は現地で伝統的に食されているカブリ・プラオという米料理で、ラム肉や人参、レーズンが入っています。人びとが慣れ親しんだ食事は、被災のショックや慣れない避難生活で消耗している体も心も温めます。
被災地は都市部より早く冬が訪れ、特に10月~3月にかけては気温が下がり降雪もあります。厳しい冬が訪れるのに際し、人びとは生きていくための支援を必要としています。
家も生活のための物資も失った方々の明日の暮らしを支える活動を継続するためには、皆さまのお力が必要です。
どうか温かいご支援に、ご協力をお願いいたします。