東北支援速報

ふるさと親子カレッジ第3回目は網地島で海水浴とキャンプを行いました

2014.09.11

8月20日・21日、1泊2日の日程で第3回「ふるさと親子カレッジ」を開催しました。

「ふるさと親子カレッジ」は石巻市の歴史や魅力を再認識する事、親子の絆を深めることを目的として、石巻市、石巻市教育委員会、石巻日日新聞に後援頂き、JENが主催している親子の野外学校です。

今回は石巻の離島である【網地島(あじしま)】での海水浴とキャンプ体験を実施しました。島の西部にある「網地白浜海水浴場」は、遠浅でエメラルドグリーンに輝き海の透明度は東北有数を誇ります。この海水浴場は震災時の津波によって大打撃を受けましたが、島の住民や全国のボランティアの協力で、昨夏に再びオープンすることができました。

140911 ①集合IMG_6079
心配した天気も、網地島に到着すると晴れあがり、絶好の海水浴日和となりました。
震災後、海に行くのを避けていた子どももいましたが、海を目の前にすると急いで準備運動を済ませ海へ飛び込んでいきました。保護者も子どもたちと一緒に楽しみました。

140911 ②ボートIMG_5998
参加した児童からは海水浴時間の延長の声があがりました。

今回の宿泊施設である『島の楽校』は、自然環境に恵まれた網地島での合宿生活を通じて、心身ともに健全な児童生徒を育てることを目的として、2000年に閉校となった旧網長中学校の校舎を全面改装して2002年にオープンした施設です。

140911 ③島の楽校IMG_5562
この施設の基本的なルールは、「集団生活における自活」となっていて、
本企画の中ではそのルールに合わせ、全員で役割分担を決め、食事の準備を行い、一緒に食べて、全員で後片付けを行いました。食事終了後には、子どもたちが楽しみにしていた花火大会を行い1日目が終了しました。子どもたちは海水浴の疲れもあったのか早く眠りについたようでした。

140911 ④食事作り①IMG_5572
140911 ⑤食事作り②IMG_5622
140911 ⑥食事IMG_5742

140911 ⑦花火IMG_5785

活動後の保護者の方へのアンケートにて「イベントへの参加動機」について伺ったところ、
「震災後激減した遊ぶ機会を与えたい」「子どもから参加したいといわれた」といった回答がみられました。
「参加後の児童の変化」については、「積極性の向上が見られた」という意見や「震災で受けた精神的なダメージが緩和されてきた」など前向きな意見が多く見受けられました。

140911 ⑧話し合いIMG_5804
2日目の朝食も全員で食事の準備や後片付けを行いました。1日目と比べると子どもたちの自主性がとても上がったように見受けられ、保護者はもちろんジェンスタッフも子どもたちの成長する様子を目にし、活動の意義を感じることができました。最後は参加者全員で白浜海水浴場ビーチクリーンを行い終了しました。

140911 ⑨IMG_5824
140911 ⑩ビーチクリーンIMG_6072
ジェンは、これからも復興の担い手である子どもたちが元気に育つ環境づくりの一環として「ふるさと親子カレッジ」に取り組んでまいります。

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JEN東京本部 (03-5225-9352 担当:富田、浅川)までお問い合わせください。


さよなら! 渡波ウス(わたのはうす)

2014.08.28

これまで3年以上ジェンのボランティア宿舎として活用してきた“渡波ウス(わたのはうす)”が、8月末で閉鎖することになりました。ここは、震災から1か月余りの2011年4月18日から、石巻の中心部から牡鹿半島への途中に位置する渡波(わたのは)地区の古民家を全国から支援活動に参加してくださった方のために確保した宿舎です。

【現在の“ワタノハウス”の様子】
140828 ①ワタノハウス2014-08-05 15.35.17
ジェンでは、これまで延べ13,200人を超えるボランティアを受入し、瓦礫撤去や泥だし、そして漁業支援活動など、被災した住民の自立につながる活動を行ってきました。震災当時は宿泊できる場所が少なく、多くのボランティアが“ワタノハウス”に宿泊しました。ボランティアの中には20回を超えるリピーターや、また1ヶ月以上も長期滞在した方もいました。多い日には30人を超えるボランティアが寝袋で宿泊していました。

【“ワタノハウス”の脇で集合写真を撮るボランティア】
140828 ②ハウス脇でIMG_7461
2013年1月にはシャワーが整備されたもののそれまではお風呂もなく、掃除機と別の家電品を一緒に使用するとすぐにブレーカーが落ちたりしましたが、それでもボランティア同士が“ワタノハウス”で出合い、一緒に作業をし、1日の活動後には一緒に鍋を囲み冷えた体を温め、意気投合して交流を深めるなど様々な交流の場にもなっていました。
宿舎に置かれていたメッセージブックには多くのメッセージが残されており、被災地石巻のことを思うことだけでなく、ジェンスタッフを気遣うメッセージなども見受けられ、思わず目が潤みました。

【様々な国と地域のボランティアが居間で記念撮影】
140828 ③居間でIMG_7442
【“ワタノハウス”の脇にある樹齢数百年のけやきの樹】
140828 ④けやき2014-08-05 15.36.08
“ワタノハウス”はなくなりますが、“ワタノハウス”での思い出は、石巻でボランティアしたことや様々な交流の思い出と共にいつまでも多くのボランティアの心の中に残り続けることでしょう。

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ボランティアに代わる新しいカタチ 第10回「浜へ行こう!」

2014.08.21

7月19日-20日、宮城県石巻市で「浜へ行こう!」が開催されました。第10回となる今回は、牡鹿半島の谷川浜で漁業体験、大原浜でお祭り参加、という内容でした。
参加者は、東京・神奈川・千葉、遠くはイタリアからの参加者もいました。

今回は運営をしている浜スタッフからのコメントを紹介します。

●漁業体験の運営を受け持った谷川浜スタッフ
「夕食時の交流会で、谷川浜でホヤを養殖していることを全国に広める方法を、参加者のみなさんと真剣に議論することができて、とても有意義な会になりました。是非また来てください」

【夕食時の交流会の様子】
140821 ①交流会
●祭り体験の運営を受け持った大原浜スタッフ
「震災後、人口流出による人手不足から大原浜の住民だけでは開催が困難であった祭りを、「浜へ行こう!」の参加者をはじめ全国各地の人と住民が協力することにより、開催することができました。参加してくれた人がまた来年も来たいと思ってもらえるようにがんばります。ここには都会にない何かがあります。是非牡鹿半島に来てください」

【大原浜祭りの神輿担ぎ】
140821 ②神輿かつぎ
●小渕浜の民宿スタッフ
「『浜へ行こう!』は、牡鹿半島の各浜の住民が協力し合って、参加してくれた人たちに地元愛を伝えるプログラムだと思っています。参加者も地元住民も共に、いろいろな人とのつながりができるのが良いところです。新しい企画もいろいろ考えていますので、是非参加して漁師さんなどと交流してください」

【民宿めぐろの前で記念撮影】
140821 ③記念撮影
浜の運営スタッフコメントを知り、どのように感じましたか?
浜をそして牡鹿を大切に想うスタッフの熱い想いが伝わったのではないでしょうか。
牡鹿半島はまだまだ復興の途半ばですが、住民は復興に向かってがんばっています。牡鹿半島を盛り上げるために、牡鹿半島へいらっしゃいませんか。

【みんな「浜へ行こう!」ファミリー!】
140821 ④浜へ行こうファミリー

「浜へ行こう!」は、震災後牡鹿半島に来てくれたたくさんの支援・ボランティアの方々に“感謝の思いを伝えたい”そして“よりたくさんの人との交流を続けていきたい”という浜の皆さんの思いから『未来の浜づくりのための交流の場』として2012年末から始まった浜の新しい取り組みです。

●今後の予定
第12回 2014年9月8日(月) – 9日(火)
荻浜の伝統的な祭りの準備・清掃と祭り参加(神輿担ぎ・直会(なおらい)など)

第13回 2014年12月6日(土) – 7日(日)
東浜で漁業体験(カキむき体験) ※詳細は後日確定。

 

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“つながる花壇”が、門脇小学校前に移設されました。

2014.04.17

3月29日・30日、一昨年から行ってきました、門脇中学校の生徒の発案による“つながる花壇”プロジェクトで、花壇移設の作業を行いました。

【春休み中でしたが、たくさんの生徒がボランティアで集まりました】
140417 ①集まった生徒s-IMG_8872

初日の作業は好天にも恵まれ、生徒約50人、ボランティア43人、地元スポーツクラブ所属の児童と保護者約30人と、100名を超す大人数での作業となりました。

140417 ②作業1 024

140417 ③作業2 s-IMG_8887

約800株のビオラの苗をひとつひとつ丁寧に掘り起こして、ビニール袋に入れ、運びます。移設先の門脇小学校まで、何度も往復しました。

【チューリップの球根と大看板も移設しました。】

140417 ④作業3 s-IMG_8918

140417 ⑤作業4 095

門脇町では、平成26年度から新市街地の造成・区画整理事業が始まります。本格的な工事の開始は5月の連休明けからで、本格的な工事が始まり、これまで花壇があった場所でも工事が始まる見通しのため、今回の移設作業が行われました。
2日目は雨の中、生徒とボランティア合わせて40名ほどで仕上げの作業を行いました。たくさんの人の力が合わさったことで、移設は無事に完了しました。

【完成した花壇は、まるでずっと前からそこにあったかのように感じられました。】

140417 ⑥完成した花壇2014-04-02 15.44.40
【雨のおかげで苗の根はしっかりと定着しました。】

140417 ⑦花s-2014-04-02 15.49.23

作業に参加した門脇中学校1年生の櫻井聖花さんは、「ほんとうに楽しかったです!お姉ちゃんの代で始まった活動なので、これからもよい伝統として、続けていけたらいいなと思います。」と、作業の感想を話してくれました。

長かった冬が過ぎ、石巻も少しずつ春めいてきました。花壇は間もなく見ごろを迎えます。その様子はFacebook twitter でも順次お知らせしていきますので、ご注目ください。

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【浜へ行こう!参加者大募集!】
5/4~5/5「第7回 浜へ行こう!」開催! ~見て・食べて・体験して、牡鹿半島の浜をみんなで盛り上げよう!~
宮城県牡鹿半島を舞台に、地元の方々と交流しながら海の幸を楽しみ、漁業を体験し、お祭りを体験する、2日間の体験です。
詳しい内容、お問い合わせ・お申し込みは専用ページから!
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地域会館の再生とコミュニティの自立

2014.04.03

3月23日、地域会館「黄金浜会館」の改修記念コンサートがありました。歌手の葛城ユキさんらの無料ライブが行われ、約130名の住民の方々が集まりました。ゴスペルグループRAG FAIRの“おっくん”もサプライズで駆けつけ、住民の皆さんとともに、地域再生の一歩を祝いました。

【地域会館の改修を祝い、たくさんの人びとが集まりました】
140403 ①人々s-2014-03-23 13.45.49
140403 ②コンサートs-2014-03-23 15.32.52

「黄金浜会館」は石巻市西部、渡波地区にあり、集会や選挙の投票所、夏祭りの会場などに利用される地域会館でしたが、東日本大震災の津波による大きな被害を受けました。
ジェンでは、コミュニティ支援事業の一環として多くのボランティアや支援団体とともに、2011年6月からコミュニティスペースの支援を開始しました。

2012年3月には内装やトイレなどの修繕を行うと同時に、住民ワークショップの開催による管理運営体制の再構築を、住民の方々とともに進め、あらたな運営委員会が立ち上がりました。(2012年のコミュニティ支援の様子は → こちら )

現在、会館は地区内5行政区から選出された役員の方々によって運営と管理が行われています。今回行われた駐車場、外壁塗装、雨どいなどの追加の修繕は、役員の方々の働きかにより、市の助成金によって行われました。
「改修記念コンサート」も役員の方々が中心となって企画・実施され、ジェンのスタッフはご招待を受けて参加させていただきました。

黄金浜会館運営委員の一人である長井孝洋さんは、
「これまで本当にたくさんの支援をいただいてここまで来ました。これからは地域の自立を目指していきたい」
と、自立に向けた思いを話していました。

黄金浜地区では、学区の渡波小学校も修繕が終わり、4月から子どもたちが戻ってきます。
地域内では、住宅再建の動きが活発になってきました。ただ、現在でも地区内の人口は震災前の5割程度にとどまり、いまだに地区に戻るかを迷っている方々もおられます。ジェンではこれからもコミュニティの人びととの対話を続けながら、必要な支援を行ってまいります。

【地域の方々の手によって綺麗に修繕された黄金浜会館】
140403 ③会館s-2014-03-23 13.50.06

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