シリア難民支援速報

ヨルダン衛生の日イベント

2018.05.17

5月10日、首都アンマンから北へ48kmの位置にあるジェラシュ県にある学校にて、衛生の日イベントを開催しました。

ジェラシュ県は森林の丘陵地と肥沃な盆地に囲まれた平野部にあります。青銅器時代(紀元前3200年から紀元前1200年)から集落があったと言われ、紀元前 63 年にポンペイウス将軍によって征服されてローマの支配下に入り、ローマ帝国の十都市同盟、デカポリスのひとつとなり、交易で栄えた町です。現在は約24万人*が住む、ヨルダンで第4の県です。

今回は、このジェラシュ県にあるボルマ女子小学校の生徒93名を対象に衛生の日イベントを行いました。

イベントでは、JENの衛生促進チームが開発した道具やゲームを取り入れています。これらのゲームを通して、生徒たちが遊びながら手洗いの大切さ、正しい手の洗い方や衛生的な生活を送るための正しい行為など、幅広い衛生知識を学び、身に着けることができるように工夫しています。通常の学校カリキュラムでは、日本でいう保健体育の授業はなく、衛生知識を教えるノウハウやツールもないため、先生方からも感謝のお言葉を多くいただきました。

現在行っている事業終了まで残り数か月という限られた期間の中で、JENの衛生促進チームは力を出し切るべく、日々学校を訪れ、イベントやセッションを実施しています。

【手洗いのタイミング、きれいな水を飲むこと、爪切りや髪をとかすことなど、衛生的な生活を送るための行為を学ぶゲーム】
20180517_JD_01_game

【手形を壁につけた後、正しい手洗いを学び、実践】
20180517_JD_02_wash1

20180517_JD_03_wash2
【衛生折り紙を作りながら、手洗いのタイミングと必要性を伝えるJENスタッフ】
20180517_JD_04_staff
*Ministry of Interior, JordanのHPを参照:


教育省への学校引渡し

2018.04.19

先日、アンマン県にあるAl Mzayer comprehinsive 女子学校の修繕と増築工事が完了し、ヨルダン教育省への引渡しを行いました。この学校には現在約370名の女子生徒が通っており、その5%がシリア人です。今回、6教室の増築、トイレ5席の増築、手洗い場の補修および既存教室の補修を実施しました。

ヨルダンでは多くのシリア難民を受け入れている事などにより、教室数の不足が問題になっています。この工事により学校へ通うことができる子どもが増えます。

また、トイレと手洗い場の補修も行い、子どもたちへ行った衛生に関するセッションの内容を実施できるように環境を整えました。セッションでは手を洗って清潔に過ごすことを重点的に啓発しており、手洗い場の整備はその実践に不可欠です。

JENのエンジニアは引渡し後も引き続き学校を訪問し、実際に生徒が使っている際に不具合がないか確認をしていきます。

<補修前>
蛇口が壊れ、ごみが詰まって水が流れず使えなっていた水洗い場。
20180419_JD_01_before

<修繕後>
蛇口をすべて付け替え、汚れにくいタイルへの張り替えを実施。ゴミによる詰まりも解消しました。

20180419_JD_02_after
元々倉庫だった場所の壁を取り払い、補修したことで教室として利用できるようになりました。(先生が立っている場所が元々壁があった場所)

20180419_JD_03_room

<増築工事>
既存校舎の3階に増築した教室とトイレ

20180419_JD_05_new room220180419_JD_04_new room1

トイレは生徒が壊さないよう、タンクを壁に埋め込んでいます。

20180419_JD_07_toilet220180419_JD_06_toilet1


お礼とご報告:後編 | 長期化する避難生活に夢と希望を

2018.04.17

2018年3月31日をもって、JENがザータリ難民キャンプで行ってきた支援活動を終了いたしました。この場をお借りして、支援者の皆様には深く御礼申し上げます。
>>【お礼とご報告:前編 | 安心できる避難生活を目指して】  はこちらから。

シリア危機の長期化に伴い、難民キャンプでも、中長期的な視野を備えた運営が大きな課題となりました。JENを含む国際機関は、キャンプのインフラ整備やコミュニティ形成の支援活動に、これまで以上に取り組みました。

20180424_01

若者を対象にしたメディアプロジェクトや、女性を対象にした共助活動は、長期化するキャンプ生活のなかで、一人ひとりが生き甲斐を見出だし、自立の一歩を踏み出すきっかけとなるよう、行った活動です。

20180424_02

20180424_03

これら、一つひとつの活動を現場で支え、発展させたのは、地元ヨルダン出身のJENの現地職員や、活動に積極的に参加してくれたシリア難民のボランティアたちです。
彼らの献身的な貢献に感謝をこの場をお借りして伝えたいと思います。
シュクラン・クティール!شكرا لك!(本当にありがとう!)

20180424_04

*ヨルダンでの活動について、くわしくは、こちらから。
* JENが難民キャンプで行ってきた活動は他国際機関に引き継ぎました。


安心できる避難生活を目指して

2018.04.16

お礼とご報告:前編 | 難民キャンプの活動を終了しました。

2018年3月31日をもって、JENがザータリ難民キャンプで行ってきた支援活動を終了いたしました。この場をお借りして、支援者の皆様には深く御礼申し上げます。

シリア危機が始まった2012年、JENは多くの難民を受け入れるヨルダンでの緊急支援を開始しました。同国北部に設置されたばかりのザータリ難民キャンプと、全国に分散する難民とその受け入れコミュニティ(ホストコミュニティ)での支援を行うためです。

シリアとの国境に近いザータリ難民キャンプに避難する人びとの数は日を追うごとに増え、開設当初2万人弱だった人口は数カ月の内に最大で13万人にもなり、混乱を極めました。その後、長期化するキャンプ生活では、ニーズに合わせ活動も変化を続けました。

当初は、レセプションセンター(難民登録場所)での物資配布や衛生環境の整備が主な活動でした。洗濯場の設置、衛生知識を普及するための促進活動や節水の啓発活動 、公衆トイレや貯水タンクの設置と管理 、キャンプ内の清掃、上下水道の整備 等様々な活動を行いました。
jd_0416_01

jd_0416_05 jd_0416_02
jd_0416_03 jd_0416_04

 

つづく

ヨルダンでの活動について、くわしくは、こちらから。

*JENが難民キャンプで行ってきた活動は他国際機関に引き継ぎました。

 


衛生教育の正しい知識を

2018.03.23

子どもたちが衛生的な行動を日々の生活習慣として身に着けられるようにするためには、親の理解が重要です。そこで、JEN衛生教育チームは保護者会(日本でいう、いわゆるPTA)向けに衛生セッションを開催しました。セッションでは、手洗いの方法など基本的なことから、子どもによく見られる感染症や生理に関する正しい知識を親と先生に伝えています。

20180323_Jordan-001

イルビッド県にあるハワラ女学校(Hawara basic school for girls)では、校長先生へのヒアリングをもとに、感染症予防や対策方法および衛生教育について正しい知識が得られるよう、セッションを行いました。
20180323_Jordan-003

感染症については、子どもによく見られるシラミや皮膚病について話をしました。シラミは感染していることに親や子どもが恥じて病院に行けないことがとても多いため、まずは家庭でできる治療法を紹介しています。

加えて、今回は女学校でのセッションであったため、生理教育についても話をしました。月経については文化的に話をすることをタブーとする親が多く、初潮を迎えた際に子どもが困惑するケースが多く見られるため、親が子に説明をすることの大切さを伝えています。また、昨今はインターネットでいろいろな情報にアクセスできますが、知識がないと正しいかどうか判断が難しいため、生理に関する正しい情報を伝えています。今までこのテーマについて人に聞くことができる機会がなかったため、親や先生からはたくさんの質問を受け、2時間にわたるセッションとなりました。

今回参加してくれた約120名の母親たちや先生方が、今後正しい知識を子どもたちやコミュニティに広めてくれることを期待しています。

 


1 / 3712345...最後 »