シリア難民支援速報

KAP調査の実施

2018.06.14

学校建設が終わり、建物の教育省への引渡しが完了した学校から、衛生に関する知識・態度・習慣に関する調査(KAP調査)を開始しました。この調査は、事業対象校の生徒を対象に、衛生設備修復工事および衛生セッション実施前と実施後の変化を知る目的で行います。調査はJENの衛生プロモーターによる生徒へのヒアリングやアンケートにより行います。

5月は期末試験で先生、生徒ともに忙しいため、校長先生の合意がなかなか得られない、調査時間が限られるなどタイミングとしては難しい時期でした。質問内容は手洗いや歯磨きの回数やタイミングなど、基本的な衛生行為の習慣から感染症についてなど幅広く、衛生セッションで学んだ内容を、知るだけでなく実際に行動に移せているかを検証します。中には、しらみがあるか、など繊細な質問も含まれているため、どのようにしたら生徒たちが恥じずに正直に質問に答えられるか、衛生プロモーターたちが話し合い、短時間でより正確な回答ができるよう調査方法を工夫しました。

本事業から取り入れた方法は、質問内容を絵で表し、ポケットへ投票する方法です。この方法では、生徒の質問内容への理解も早く、ゲーム感覚で回答できることから、インタビュー形式より短時間で正確な回答が得られたのではないかと感じています。
調査結果の集計はこれから行いますが、事業に対する期末試験結果を見るようで、今からドキドキしています。この結果をチームで分析し、今後の活動に活かしていきたいと考えています。
 

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質問内容を説明するJENの衛生プロモーター

 

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回答を投票するアル・ラムラ小学校の生徒

 


ラマダンの始まり

2018.05.31

イスラム暦9月の新月から次の新月までの約29日間に行われるラマダンですが、ヨルダンでは、今年は5月17日(木)に始まりました。

日の出(午前4時ごろ)から日の入り(午後7時半ごろ)までは、食事だけでなく、水分も一切取ることができません。日中の日差しの厳しい日に水が飲めないことはとてもつらく、私もラマダンにチャレンジしようと断食を始めましたが、3日間で断念しました。

ラマダン中は日中、レストランが閉まっているため、街はとても静かです。しかし、日没1時間ほど前からお店が開き始め、人も集まってきます。レストランやカフェは早朝4時まで営業しているため、夜の方が賑やかです。また、ラマダンのシンボルである三日月を模った飾りやライトアップをしている家が多く、日本のクリスマスのような印象です。


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先日、JENのホストコミュニティチームで「イフタール」(ラマダン中に行われる日没後の食事)にレストランへ行きました。日没とともに食事を開始しますが、胃に負担をかけないよう、まずはジュースやスープなど水分から取ります。そのほか、ナツメヤシやサラダなどから食べ始め、主食へと進みます。主食はお肉や魚のから揚げなど食べきれないほど豊富な料理があり、アラブ料理のメニューの多さに圧倒されました。

【レンズ豆のスープとナツメヤシ】
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【羊レバーや魚のから揚げなども】
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【ケプセ(羊を丸ごと使った炊き込みご飯)】
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食後には、カタイフ、というホットケーキにチーズまたはナッツを挟み、揚げたものにシロップをかけたお菓子を頂くのがラマダンの定番です。このお菓子はラマダン中にしか見られません。

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ラマダン期間は断食だけでなく、食事を取る時間が日没後と日の出前に限られることから、夜寝られないため、JENスタッフにとっても試練の時期ですが、空腹や眠気と闘いながらも事業に遅れを出さないよう、9時から14時という短い勤務時間に集中して仕事に取り組んでいます。

【ホストコミュニティメンバーでのイフタール】
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ヨルダン衛生の日イベント

2018.05.17

5月10日、首都アンマンから北へ48kmの位置にあるジェラシュ県にある学校にて、衛生の日イベントを開催しました。

ジェラシュ県は森林の丘陵地と肥沃な盆地に囲まれた平野部にあります。青銅器時代(紀元前3200年から紀元前1200年)から集落があったと言われ、紀元前 63 年にポンペイウス将軍によって征服されてローマの支配下に入り、ローマ帝国の十都市同盟、デカポリスのひとつとなり、交易で栄えた町です。現在は約24万人*が住む、ヨルダンで第4の県です。

今回は、このジェラシュ県にあるボルマ女子小学校の生徒93名を対象に衛生の日イベントを行いました。

イベントでは、JENの衛生促進チームが開発した道具やゲームを取り入れています。これらのゲームを通して、生徒たちが遊びながら手洗いの大切さ、正しい手の洗い方や衛生的な生活を送るための正しい行為など、幅広い衛生知識を学び、身に着けることができるように工夫しています。通常の学校カリキュラムでは、日本でいう保健体育の授業はなく、衛生知識を教えるノウハウやツールもないため、先生方からも感謝のお言葉を多くいただきました。

現在行っている事業終了まで残り数か月という限られた期間の中で、JENの衛生促進チームは力を出し切るべく、日々学校を訪れ、イベントやセッションを実施しています。

【手洗いのタイミング、きれいな水を飲むこと、爪切りや髪をとかすことなど、衛生的な生活を送るための行為を学ぶゲーム】
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【手形を壁につけた後、正しい手洗いを学び、実践】
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【衛生折り紙を作りながら、手洗いのタイミングと必要性を伝えるJENスタッフ】
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*Ministry of Interior, JordanのHPを参照:


教育省への学校引渡し

2018.04.19

先日、アンマン県にあるAl Mzayer comprehinsive 女子学校の修繕と増築工事が完了し、ヨルダン教育省への引渡しを行いました。この学校には現在約370名の女子生徒が通っており、その5%がシリア人です。今回、6教室の増築、トイレ5席の増築、手洗い場の補修および既存教室の補修を実施しました。

ヨルダンでは多くのシリア難民を受け入れている事などにより、教室数の不足が問題になっています。この工事により学校へ通うことができる子どもが増えます。

また、トイレと手洗い場の補修も行い、子どもたちへ行った衛生に関するセッションの内容を実施できるように環境を整えました。セッションでは手を洗って清潔に過ごすことを重点的に啓発しており、手洗い場の整備はその実践に不可欠です。

JENのエンジニアは引渡し後も引き続き学校を訪問し、実際に生徒が使っている際に不具合がないか確認をしていきます。

<補修前>
蛇口が壊れ、ごみが詰まって水が流れず使えなっていた水洗い場。
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<修繕後>
蛇口をすべて付け替え、汚れにくいタイルへの張り替えを実施。ゴミによる詰まりも解消しました。

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元々倉庫だった場所の壁を取り払い、補修したことで教室として利用できるようになりました。(先生が立っている場所が元々壁があった場所)

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<増築工事>
既存校舎の3階に増築した教室とトイレ

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トイレは生徒が壊さないよう、タンクを壁に埋め込んでいます。

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お礼とご報告:後編 | 長期化する避難生活に夢と希望を

2018.04.17

2018年3月31日をもって、JENがザータリ難民キャンプで行ってきた支援活動を終了いたしました。この場をお借りして、支援者の皆様には深く御礼申し上げます。
>>【お礼とご報告:前編 | 安心できる避難生活を目指して】  はこちらから。

シリア危機の長期化に伴い、難民キャンプでも、中長期的な視野を備えた運営が大きな課題となりました。JENを含む国際機関は、キャンプのインフラ整備やコミュニティ形成の支援活動に、これまで以上に取り組みました。

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若者を対象にしたメディアプロジェクトや、女性を対象にした共助活動は、長期化するキャンプ生活のなかで、一人ひとりが生き甲斐を見出だし、自立の一歩を踏み出すきっかけとなるよう、行った活動です。

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これら、一つひとつの活動を現場で支え、発展させたのは、地元ヨルダン出身のJENの現地職員や、活動に積極的に参加してくれたシリア難民のボランティアたちです。
彼らの献身的な貢献に感謝をこの場をお借りして伝えたいと思います。
シュクラン・クティール!شكرا لك!(本当にありがとう!)

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*ヨルダンでの活動について、くわしくは、こちらから。
* JENが難民キャンプで行ってきた活動は他国際機関に引き継ぎました。


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