ヨルダン

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ヨルダン

シリア周辺国の一つであるヨルダンは、多くのシリア難民の避難先となっています。JENはイラク事業の拠点として2003年よりヨルダンの首都アンマンに事務所を構えており、シリアから難民が流出し始めた2011年当初から状況を把握していました。2012年9月からヨルダンに避難してきたシリア難民の人びとや、ホストコミュニティー(現地受け入れコミュニティー)への支援を開始しました。
2015年は、約8万人が住むヨルダン・シリア国境に位置するザータリ難民キャンプでのインフラ整備を中心とした水・衛生環境緊急改善支援の他、コミュニティ強化を図ったプロジェクト、ザータリマガジン「Al Tarik (The Road)」の発刊などを実施しました。また、シリア人児童を受け入れることにより生徒数が急激に増加し、ヨルダン国内の公立学校ではキャパシティが不足しています。この緊急事態に対応するため、全国公立学校のニーズ調査を実施。その調査の結果を受け、緊急に支援が必要であった公立学校の学校修復および衛生教育支援を行いました。
2016年は、難民キャンプにおいて2013年より進んでいる大規模なインフラ整備がいよいよ終盤を迎えており、JENも引き続き建築を担ってゆきます。また難民キャンプ内では水衛生関連設備の維持管理と衛生促進活動、ホストコミュニティーでは学校修復と衛生促進活動を引き続き行ってゆきます。

シリア情勢の悪化と周辺国への難民流出

シリア情勢の悪化と周辺国への難民流出

2010年12月18日に始まった、チュニジアでの民衆蜂起の影響を受ける形で、シリアにおいても2011年3月より南部ダラア市にて騒動が始まり、武装抗争へと発展しました。闘争の激化に伴い、一般市民の生活も脅かされ、国内避難民および国外へ避難する難民の数が日ごとに増加する状況が何か月も続きました。
2016年3月時点でのシリア国外避難民数は約480万人、国内避難民数は約650万人、そして支援を必要をする人たちの数は約1200万人にも及んでいます。主要難民受け入れ国の一つ、ヨルダンでは約64万人のシリア難民を抱えています。*

*出典:UNHCR Syria Regional Refugee Response, 2016年3月時点

シリア情勢の悪化と周辺国への難民流出

戦火を逃れてたどり着いたヨルダンの難民キャンプにおいても、厳しい生活状況が待ち受けています。 地理的に、砂漠地帯に位置するザータリ難民キャンプでは、寒暖の差が激しく、夏は灼熱の日差しを遮るものはなく、冬は降水量が上がり、雨や雪の降る中気温が氷点下になる日も多々あります。また、広大な砂漠に吹く強風による砂埃も、難民の生活や健康に影響を与えています。ヨルダンは特に世界で第3番目に水の少ない国であり、水が非常に貴重なものであるため、多くの難民を受け入れている現状において、長期的な水の確保が重要課題となっています。

衛生教育促進事業(ザータリ難民キャンプ)

衛生教育促進事業

約8万人の住民のうち、5割以上が17歳以下の子どもというザータリ難民キャンプ。心のケアにも繋がるため、子どもを対象とした活動の必要性が高まっています。そこで、子どもたちが楽しみながら衛生について学べるようにイベントを実施し、不衛生な水を起因とする下痢などの水因性疾患に関してや、手を洗うことの重要性などを伝えています。

水衛生環境の改善とコミュニティ強化(ザータリ難民キャンプ)

水衛生環境の改善とコミュニティ強化

文化的背景から、シリアとヨルダンの人たちの間では、水の利用のしかたに大きな違いがあります。また、難民数の急増などにより、難民キャンプ内の住民に均等に水が行き届くよう供給するのが困難となっています。人びとの間で不公平感を生み、大きな不満にもつながるため、水問題の解決は喫緊の課題となっています。難民キャンプでの生活が長期化する中、JENは2013年10月より、キャンプ内12の行政地区のうち、3区・4区・5区の水供給ネットワークと排水路の大規模なインフラ構築に取り組んでいます。また、同時に水衛生関連支援活動の運営を担っています。

水衛生環境の改善とコミュニティ強化

人びとが安全な水に安定的かつ継続的にアクセスできること、また汚水による衛生環境の悪化を防ぐことを目指し、他団体や国際機関との協働のもと進めています。現在は、2012年のキャンプ開設以来、使用されているため老朽化や故障しているトイレや水タンクなどの補修を、住民中心で運営されている水衛生委員会と共に実施しています。また、戸別訪問による衛生促進活動や大雨や雪嵐などの悪天候時に発生する冠水被害に対応するため、排水作業も実施しています。

ザータリ難民キャンプの人と人をつなぐ、メディア・プロジェクト

6km2(東京ドーム約128個分)に及び、12ものエリアに区分されるザータリ難民キャンプは、さながら小都市です。2016年9月現在約8万人のシリア難民が暮らすこの難民キャンプが設立されてから5年、長期化するキャンプでの避難生活に少しでも希望を抱くことができるように、雑誌発行、映像製作と配信の支援を行っています。

JENは、若者がジャーナリストやカメラマンになるという夢をもつ機会の提供と、それらを追い続けられる環境を、メディア・プロジェクトを通して提供しています。将来母国シリアに戻った際には夢を現実にし、ジャーナリズムを通じて復興の中心を担ってもらいたいと願っています。
2016年5月、メディア・プロジェクトのウェブサイトを開設しました。こうして、キャンプの住民だけではなく、広く世界に向けて難民の声を発信できるようになりました。(ウェブサイトはこちらから)

雑誌「The Road」(2014年10月~)

雑誌「The Road」

ザータリ難民キャンプには、公共の交通機関がないので、住民の移動手段は極めて限られています。そのため他の地区の住民との交流の機会や、支援団体からのサービスやイベント等の情報を得る事は簡単ではなく、円滑に住民が情報を得られ、かつ住民が情報を発信できる仕組みを育てる事が喫緊の課題でした。そこでJENは、住民主体でキャンプの情報を発信する雑誌を作る事を決めました。それが、アラビア語の月刊誌「Al Tarik (The Road)」です。

雑誌「The Road」

JENは、この雑誌刊行によって住民同士の強いネットワークの構築だけではなく、キャンプに住む若者の夢のサポートをしたいと考えています。住民の50%以上を占める17歳以下の若者が教育に接する機会は、十分ではありません。学校の数が足りない、遠い、親が病気だ等、理由は様々です。加えてキャンプには高校がない為、中等教育より先に進むことができません。さらに、仕事に就こうと考えても、キャンプで得られる仕事は数や職種も限られています。このような状況から、彼らには、無力感や倦怠感、将来に対する不安が募っています。 これらを改善する為、JENは、若者のために雑誌作成の職業訓練と実践の場を設けました。これまでに300人を超える若者が、企画・取材・撮影・執筆・デザインなどの雑誌編集に携わりました。執筆時にはベテラン編集者が指導にあたり、デザイン時にはプロのグラフィックデザイナーが訓練生と一緒に考えます。このような活動を通して、彼らの創造力や社会への一体感、リーダーシップが養われる事を期待しています。

動画「IN TRANSIT」(2016年5月~)

動画「IN TRANSIT」

ザータリ難民キャンプには、中等教育以上の教育機関がありません。長引く避難生活に出口が見えない中、若者たちは、将来への希望を持つことが困難です。若者と子どもたちに夢を、そして将来につながるスキルを提供したいという想いから、JENは映像配信プロジェクト「IN TRANSIT」を立ち上げました。難民一人ひとりのストーリーを、難民自身の手によって映像化しインターネットを利用して配信します。

 

2016年9月現在、製作チームはキャンプに暮らすシリア難民の若者7人(男女15-25歳)で構成されています。彼らは、ジャーナリストやカメラマンになることが夢だったという理由からプロジェクトに興味を持ちました。

動画「IN TRANSIT」

彼らが目指すのは、難民一人ひとりの日常生活を世界に伝えることです。当初、チームのほぼ全員が、映像制作未経験である状態からスタートしましたが、映像製作のプロであるJENスタッフ指導の元 、テーマ選定から出演者探し、取材、企画提案、撮影、編集までの工程を習得しています。

教育支援活動(ホストコミュニティー)

教育支援活動(ホストコミュニティー)

シリア危機の影響を受けて、ヨルダン国内には難民キャンプの外にも多くのシリア難民が流入しました。知人や親せきを頼り避難している人は、ヨルダンに避難する全難民の8割にのぼります。シリア難民の子どもたちがヨルダン国内の公立学校に通うようになった結果、生徒数が急増し、教室やトイレ数が不足するなど各地で対応が追い付かない事態に陥っています。
JENは、2012年10月のシリア難民の支援スタート時から現在まで、多くのシリア難民が流入しているイルビッド県、アジュルン県、ジェラシュ県、マフラック県、バルカ県、ザルカ県、アンマン県、カラク県、マアン県の公立学校を対象に、トイレなどの水衛生施設の補修を行っています。一部の子どもは不衛生な学校のトイレ使用を嫌がり、不登校や早退をしてしまいます。学校でのトイレの衛生環境を整えることで、子どもたちが安心して通学できるよう支援を進めています。また、教師に対して衛生教育を行い、彼らが生徒に指導することで、学校全体、ひいてはコミュニティ全体への衛生知識の普及を目指しています。

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