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Chabo!参加の初の本を出版--「図で考えれば文章がうまくなる」 (PHP文庫)

2008年06月03日 09:51 | | 0 Comments | 久恒 啓一

新刊「図で考えれば文章がうまくなる」(PHP文庫・久恒啓一)がまもなく発刊されます。http://www.bk1.jp/product/03009873

以下は、「はじめに---文章の二つの側面「文体」と「内容」」からの抜き書きです。
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今までの文章読本は、文章のうちの、主に文体や書き方のことを取り上げていました。しかし、内容をどのようにつくるか、どのように考えたらよいかについては十分に語られてこなかったのです。何について書くべきか、何時間も迷ったり、書きだしたはよいものの途中で間違いに気がついて、せかっくの労力を水の泡にしてしまったことなどは誰にもあるはずです。

なぜこんなことが起きるかというと、考えながら文章を書いているからです。文章を書きながらだと間違いに気づきやすいから考えがよくまとまるなどという人もいますが、明日までに提出しなければならないという企画書を書いているとき、文章を途中まで書いていては捨てるなどという悠長なことはできません。

ここではっきりと断言しなくてはいけません。「文章は考えるための道具としては弱い」のです。文章を書くという行為は、考えるためには適しているとはいえません。考えをうまくまとめて、よりよい内容にしようとするときい、その作業に適していない道具を使えば、時間と労力がかかりすぎるのは当然のことです。

今までの文章読本は、考えることに関してあまりよいアドバイスを与えてくれませんでした。そのため、上手に考える才能のある人にしか文章読本は役に立たなかったのです。しかし、しかりと考えたあとに文章を書けば、誰だってすらすらと文章を書くことができます。実は、考える作業とは天性のものではありません。ある程度までなら方法さえ覚えれば誰にだってできます。

二つのことを一緒に、上手にこなすのは才能です。しかし、別々にやればそれは単なる作業になります。「図解」で考えをまとめてから「文章」を書く。そのやり方を身につけさえすれば、誰でも才能に関係なく、自分が思うとおりの文章を書けるようになります。

中略

図を使って文章を書くようにすれば、「よく考えてから書く」ことになります。図は、考えるのに最も適した道具だと思います。図を使ってよく物事を考えてから書けば、気持ちよく文章を書くことができるようになるのです。

この方法が図解文章法です。文章法などというと、何か体系立った難しい理論があるようですが、実際はそうではありません。文章を書く前にひとつ、図というクッションを入れると、ずっと文章を書くことが楽になる、ただそれだけのことです。

この本を読んで、ひととおり書くことの理屈を知ってしまえば、図解文章法では、暗記することはほとんどありません。図解文章法は明日にでも利用可能な文章法です。本書を読んで、文章を書くことに対するコンプレックスを持つ人が少なくなるならば、著者として大変うれしく思います。
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この本は、先日このブログで紹介した「Chabo!」著者・出版社・NGO、そして読者の連携による世界の難民・被災民の教育支援、自立支援プログラムへの私の最初の参加の本となります。Chabo!は、勝間和代さんらが行っているチャリティ・ブック・プログラムの略で、詳しくは http://www.jen-npo.org/chaboを参照。参加が決まったときには既に本の印刷が終わっていてオビにChabo!のマークを入れるのが間に合いませんでしたが、印税からの寄付は行うことになっています。http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20080524
 
                                        久恒啓一

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