JENの対談企画 Mimosa Talk // #2 品川女子学院校長 漆紫穂子さん×木山啓子| 004

ミモザトーク|2016.12.19

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(写真:左から/木山啓子、品川女子学院校長 漆紫穂子さん)

子どもの影響力を活かして

木山:
難民・被災者支援という、この仕事をしていると、努力をしているのに報われない人びとにたくさん出会います。難民になったとしても、大人たちは、何かしらの努力が報われる経験があるから、まだ頑張れるのですが、生まれたときから難民で、努力が報われる経験を余りできないようなことがあれば、それは大きな問題です。ですので、JENは子どもたちが将来への希望が持てるような支援を大切にしています。

漆:
子どもの持つ力って大きいですよね。例えば、災害の時に避難所を子どもが動かしていたりすることがありますよね。子どもが頑張っていると、大人も「子どもに負けてられないな」、と動き出す。そういう意味で、子どもはリーダーシップがある。生徒たちには、いつも「『女子中高生である』という、社会的『力』を認識して、今からアクションを起こして欲しい」と言っています。

それを実践した生徒が何人もいます。例えば、一人で地元の駅の掃除を始めたら、周りの人が手伝ってくれたという子。中3の文化祭の時に、小池百合子さんにインタビューをしてみたい!と申し込んだら30分も時間を頂いてインタビューしたという子。

子どもや若者の頼みって断りにくいじゃないですか。中学生がやっているのに、そこを大人は素通りしにくい。それを最大限に生かしていかないともったいないですよね。「社会的に弱い立場にあるあなたたちは、実は社会的に影響力があるのよ」とはよく生徒たちに話しています。(ノーベル平和賞を受賞した)マララさんもいい例ですよね。彼女が60歳のおじさんで、お金持ちだったら、同じことになっていないと思うんですよね。

木山:
そうですよね。確かに、カイラシュさんにはマララさんほどは光が当たっていないように思います。じゃあ、女子中高生が、戦争を止める、もしくは、難民の状況を改善するために、できることってどんな事でしょうか。

漆:
同世代がつながる事で、何かできそうですよね。インターネットでつながる時代ですから。日本の子も知らない事がそこにあるわけですから、お互い学びがありますよね。いつの日にか、難民の子どもたちにも夢が持てるような、出口が見つけられることを祈っています。

(敬称略)

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この回(004)で、漆さんとの対談は終了です。ありがとうございました。

 

漆 紫穂子 | うるし しほこ
品川女子学院6代目校長。早稲田大学国語国文学専攻科修了。2006年より現職。教育再生実行会議委員(内閣官房)。同校は平成​26年度よりスーパーグローバルハイスクール指定校。「28歳になったときに社会で活躍する女性の育成」を教育の柱に社会と子どもを繋ぐ学校作りを実践している。著書『伸びる子の育て方』(ダイヤモンド社)など。

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