東北支援速報

渡波明神社の宮司さま、氏子の皆さまから感謝のお言葉をいただきました

2013.03.28

下の写真は、2011年5月、渡波明神社でのボランティア作業の様子です。

【倒れた墓石を立て直し、清掃を行いました。】

全国各地、国内外から集まった多くのボランティアの手によって作業を行いました。


それから約1年10か月が経った3月20日、渡波明神社では、新しい社の完成披露式典がありました。

【写真の奥に見えるのが、作業を行った墓地です。】

式典にはJENスタッフもご招待を受けました。

宮司さんから祝詞が奏上された後、集まった地域の方々に、JENの行ったボランティア作業をご紹介いただきました。

【宮司さんからの紹介を受けるJENスタッフ】
「震災直後に境内の清掃や倒れた墓石を直す作業をしていただいたことに、神社として感謝すると同時に、氏子の皆さんにもそのことを知ってほしかったのです」

40人ほどの氏子の皆さんが集まっていました。

儀式が終わり、帰り際、若い男性がスタッフのもとにやってきて「あそこには親父も眠っているんです。本当にありがとうございます」と、直接お声をかけていただきました。

これは、これまで参加したボランティア、JENの活動を支えてくださる支援者の方々すべてへ向けられた感謝のお言葉です。

【境内には、まだ修復の終わっていない施設も依然としてあります】
JENはこれからも地域の人々に寄り添った支援活動を続けてまいります。JENの活動へのご協力をよろしくお願いいたします。

【ご寄付は、こちらから受け付けております】


狐崎稲荷神社の春祭りにボランティアが大活躍!〜神輿担ぎ・祭礼準備ボランティア編〜

2013.03.21

今月17日、牡鹿半島の狐崎浜でお祭りが行われました。JENのボランティアは、今回はお祭りのお手伝いボランティアとして活躍しました。

【絶好の祭り日和】
狐崎浜のお祭りは江戸時代以前から数百年にわたる伝統的な行事です。

浜には現在、30世帯90人前後が暮らしていますが、若い人が減って神輿の担ぎ手が集まりにくく、伝統ある祭りをどのように継承していくかが課題になっています。
そんななか、去年に引き続き、今年も大切なお祭りに声をかけて頂き、JENボランティアが祭礼準備や神輿(みこし)の担ぎ手として、お祭りのお手伝いをしました。昨年の様子は、こちら

【白装束に着替え、気合いが入ります】
今回は、狐崎浜のボランティアに長く携わって下さっている三井物産株式会社の社員ボランティアさんをはじめ、22人のボランティアが参加しました。

【勇壮に練り歩く、祭り装束の人たち】
きらびやかな着物や袴に身を包んだ一行は、狐崎稲荷神社で神様を乗せた神輿を担ぎだし、浜へ向かいました。

男たちの威勢の良い掛け声が浜に響きます。

「チョーサイ!チョーサイ!」

これは、「今日祭(きょうさい)=今日はお祭りだ!」がなまったものだそうで、掛け声とともに神輿が練り歩く姿は迫力満点です。

【神輿を担いで浜を歩く一行】

神様の乗った神輿は、海沿いや通りを練り歩き、地域を清めます。

今年のお祭りには、去年より多い100人以上が集まり、震災前よりも多いのではないかという声も聞こえるほど、浜は大賑わいでした。

地元の人たちは「にぎわって最高だね!」「いつもこんなに人がいたらいいね」と笑顔をみせていました。

長く支援活動をしてきた狐崎浜の皆さんのたくさんの笑顔が見られたことが、JENスタッフにとっても本当にうれしいことでした。

 

復興期に入った今、ボランティアの活躍の場は地域活動の様々な部分に広がっています。JENは、地域や学校行事のお手伝いにボランティアを派遣し、人手として活躍することで、活気あふれる地域の再建を支えてゆきます。

===メディア紹介===

3/22(金)「東北発☆未来塾」公開イベントシリーズ
「迷ってもあきらめない! 〜震災3年目 私たちの復興プラン〜」

放送  3月22日(金)夜 23:30〜23:50(NHK Eテレ)
再放送 3月23日(土)午前11:20〜11:40(NHK Eテレ)

MC  サンドウィッチマン
講師 津田大介さん(ジャーナリスト)、
西條剛央さん(早稲田大学大学院専任講師)
木山啓子(国際NGO「JEN」事務局長)

「東北発☆未来塾」は、東北の未来を担う若者が、さまざまな業界で活躍する講師か
ら“未来を創るチカラ”を学ぶ塾です。今回は、木山啓子が講師のひとりとして出演します。番組では、学生の代表者が「私の復興プラン」をテーマに発表し、講師のアドバイスを仰ぎます。是非、ご覧ください!

☆☆☆翌週29日(金) ☆☆☆
「東北発☆未来塾」未来塾特別編「Best of ゴールデンルール 〜達人たちの言葉〜」放送決定!

昨年6月、木山啓子は番組の講師担当でしたが、その時の木山啓子の“ゴールデンルール”が「Best of ゴールデンルール」のひとつとして再登場します。

放送  3月29日(金)夜 23:30〜23:50(NHK Eテレ)
再放送 3月30日(土)午前11:20〜11:40(NHK Eテレ)

 

====東日本大震災復興支援、ご寄付を受け付けています。

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東日本大震災から2年目を迎える被災地石巻の今 〜Part4 釜地区〜

2013.03.14

3月11日、被災各地では自治体、寺院などが主催する慰霊式典が行われました。

そのうち、石巻市の西端、石巻工業港北に位置する釜(かま)地区の、普誓寺(ふせいじ)では、追悼イベント「祈りの風船」が行われました。

【14:46の黙とうのあと、祈りを込めた風船が飛ばされました。】

【空に向かって飛んでいく風船】

たくさんの住民の方々が集まり、空に昇っていく風船を見つめながら祈りを捧げていました。久しぶりに再会する方も多い様子でした。

釜地区には、下釜(しもかま)と上釜(かみかま)の二つの町内会があります。

そのうちの上釜地区、中屋敷町内で、JENは発災当初から炊き出し、コミュニティカフェの設置・運営などを、多くの地元住民・ボランティアの方々のご協力を得ながら行ってきました。

昨年夏からは、町内会・行政・コンサルタントが協力して復興計画を作り上げる「上釜復興協議会」がスタートし、住みよい、新しい街づくりのための話し合いが始まりました。協議会では、復興に必要な土地区画整理事業の範囲などが話し合われています。

JENでは、地区内での合意形成に向け、ワークショップ(くわしくはこちら)を町内会と連携して行うなど、コミュニティ全体への支援を行っています。

また、昨年秋に行った花壇作り(詳しくは、こちら)のように、住民の皆さんが新しい地域づくりに主体的に関わることのできるアクティビティにも継続して取り組んでいく予定です。
【JENでは、東北の復興支援へ、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

ご寄付は、こちらから受け付けております】


〜 震災を乗り越えて 〜 

2012.12.13

現在、石巻市追波川仮設住宅に夫と二人で暮らす三條キエコさんは、震災前、石巻市長面地区で暮らしていました。夫は30年以上務めた合板会社を数年前に定年退職し、時折手伝いに行っては収入を得ていました。三條さんには子どもが2人いて、2人とも家庭を築き、孫も3人いました。

震災時、三條さんは自宅で待機していたため、自宅で津波に呑みこまれ天井にわずかに残った隙間から顔を出し、何とか息を繋ぎました。必死の思いで二階に這い上がり、ヘドロ混じりの海水で濡れてしまった体をカーテンや毛布を体に巻きつけ、寒さをしのぎました。自宅は全壊してしまいました。

義理の娘(長男の妻)、高校1年生の孫、小学3年生の孫が津波にのまれて亡くなりました。亡くなってしまった娘は、発災時に石巻市役所にいました。そこから高校に通う長男を車で迎えに行き、その後に小学校に通う小3の二男を迎えに行きました。15時頃、夫宛てに「今、長男を車に乗せて小学校に二男を迎えに来て待っている所です。」とメールが届きました。その直後、小学校ごと津波にのまれてしまったのです。

【2011年12月に撮影した長面地区、まだ水没したまま】
「私は自分を恨み続けました。何で私たちみたいな老人が生き残って、これからの未来を切り開いていく若い世代の娘や孫たちが死んでしまったのだろうと。悔やんでも、悔やみきれない気持ちでいっぱいでした。」

「ただ何もせず家に居ると震災当時のこと、孫達のことを思い出すしかできなくて、とても辛かった。亡くなってしまった孫たちと同年代の子どもを見るだけで涙がこみ上げてきたくらいです。今でもあの子たちのことを思い出すと涙が滲んできます。だから、昨年末くらいからは、集会所で何か催しがあれば、気を紛らわすためにも必ず行くようにしていました。」

【2011年秋にプランターとチューリップの植栽の様子をみている三條さん:右端】
「集会所で何かある毎に来る人が違うけど、中には毎回同じ人が来てくれることもあり、その人達と会う度に仲良くなっていきました。今ではその人たちと会うこと、その人たちの元気な笑顔を見ることが私の元気の源になり、心の支えになっています。

どれだけ心が癒されたか。ありがとうの言葉だけでは感謝の気持ちを伝えきれない。そういった方々の支援のおかげで気持ちが落ち着き、去年よりもずっと前向きにもなれたと思います。」

「今年の春頃より、物資も気持ちももらってばかりではいけないと思い、他の誰かの為に何か出来ることはないかと考えるようになりました。そこで、自分の長年趣味として続けていた手芸を通して“私はこんなに元気になりました。支援して頂いた皆さんありがとう”」と伝えることにしました。今では自分の住んでいる仮設住宅と、別の2か所の計3か所で手芸のボランティア講師として活動しています。

【青いシャツを着てものづくりに集中する三條さん】

「別の仮設住宅で暮らす長男が内陸部に土地を購入しました。新居が完成したらそこで手芸教室を開こうと考えております。その時はボランティアとしてじゃなくプロの先生としてね。今までお世話になったボランティアさんたちを呼んでお茶会なんかもする予定だし、早く新居が出来ないかと心待ちにしています。」

【すっかり明るくなった三條さん、ジェンのスタッフと談笑】 被災地では、さまざまな被災を経験し、心に深い傷を抱えたまま生活を送られている方がたくさんいらっしゃいます。

ジェンはこれからも、一人一人に寄り添った活動を行ってまいります。

【長面地区北上川の河口付近】

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焼失した門脇小学校最後の卒業生 〜絆テーマに花壇づくり〜

2012.12.06

石巻市門脇中1年生(107人)の生徒たちが、母校門脇小の近くで、絆をテーマにした花壇づくりを行いました。

花壇づくりのきっかけは、総合学習の時間で、石巻の復興につながる活動を考える授業があったことです。たくさんのアイディアの中の1つとして「花壇づくり」がありました。

花壇づくりの当初の計画は、被災した母校の校庭に花を植えるというものでしたが、学校の解体整備計画があるため断念しました。先生たちは何とか生徒たちの想いを形にしたいと奔走し、震災前に学校近くで食堂を営んでいた方の駐車場跡地を借りることになりました。

ただこの土地には、ガラス片や金属片などが混合しており危険でした。

【1週間前にチューリップの植え方を指導するジェンのスタッフ】
先生たちと相談し土を入れることにしました。土の提供先を美里町社協に相談したところ、東松島市の農家を紹介いただきました。

農家の方は、生徒たちの想いを実現させてあげたいと快く土の提供を承諾してくださいました。土を運ぶための車輌は、昨年ジェンが瓦礫撤去事業で協力いただいた業者さんに相談してみました。この業者さんもまた、快く引き受けてくれました。

【東松島市の大塩地区から土を運び入れる業者のみなさん】
花壇づくりにご協力いただいた「花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会」からは、花壇の枠になる枕木、花苗、チューリップの球根、堆肥などを提供していただきました。また、地元の花苗店や大手の花苗店からも球根を提供していただきました。

このように多くの方々の協力があり、生徒たちの想いが少しずつ形になってきました。

【枕木で花壇の枠づくりをしている様子】
11月28日(水)花壇づくり当日、

風の強い肌寒い日でしたが、みんなで土をならし、デザイン通りに紫や黄、白のビオラのポットを並べ、スイセン、チューリップの球根を丁寧に植栽しました。

【土をならす生徒たち】
【ハートのデザインの通りに花苗と球根を並べました】

【花を植える生徒たち】

デザインを担当した学級委員の一人は、「みなさんのおかげで予想以上にきれいな花壇ができた。花いっぱい運動を通して少しでも復興の役に立てたらと思います」と話しました。

ビオラは、来年の春まで咲き続け、スイセンは来年4月下旬、チューリップは5月上旬ごろ見ごろになります。今から春が楽しみです。

JENは、これからも継続して子どもたちの心の復興を後押しする活動をサポートしてゆきます。

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