アフガニスタンでの緊急支援にご協力ください。食糧を中心とした支援を実施することを計画しています。

アフガニスタンの首都カブールが、8月15日にタリバンによって制圧されてから2か月が経とうとしています。8月、人びとは今後起こり得る問題を想像し、不安と闘っていました。今はその不安の一つが、より現実的な形になって、実際に人びとを襲っています。食糧不足です。
 
40年もの間、紛争を経験し続けているアフガニスタンは、諸外国からの支援によって経済が支えられている部分がありました。そこに今回の政権交代を受け、米国はアフガニスタン中央銀行の資産を凍結しました。その結果、アフガニスタン国内では現金が不足し、経済活動のほとんどが止まってしまいました。
 
もともと国民の72%が貧困状態にあると言われていたアフガニスタンの多くの人びとは、仕事を失い、収入を失いました。
ジェンが活動するナンガルハル県の村でも、3日間何も食べていない人、空腹に苦しむ家族のためにパンを盗まざるを得なかった人、更には家族が生き延びるために、自分の子どもを売ろうとしていた人の姿も確認しました。
 

ジェンでは最も脆弱な状況に置かれた人びとに、食糧を中心とした支援を実施することを計画しています。米、小麦、油、塩など、配布直前に現地のニーズを改めて確認し、一番必要とされる物をお届けします。まずは命をつなぐこと、そのためにみなさんのご支援をお願いいたします。
12月には気温が氷点下まで下がるアフガニスタンへ、みなさんの温かいご支援を届けられるよう、ご協力をお願いいたします。
 

今、人びとの命をつなぐための緊急支援が必要です。

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過去のアフガニスタンでの緊急支援時の様子

2001年よりジェンは20年間アフガニスタンで支援活動を行い、現在も継続しています。緊急人道支援からスタートして、学校再建、水衛生環境の改善等を実施してきました。
私たちが支援活動を行うときは、必ず地域の人びとと、ともに計画を立てるところから活動を進めています。その地域で支援を活かしていくのは地域の人びとだからです。
 
しかしいま活動地を含め、アフガニスタンでは物価高騰、現金不足、失業により、食料不安に陥っています。一緒に計画を立てていた地域の人びとが緊急支援を必要としている状況です。国連WFPの最近の調査によるとアフガニスタンでは、食用油は2020年から約2倍に値上がりし、小麦は28%も値上がりしています。毎日十分な食事ができている世帯はわずか5%で、半数が過去2週間に少なくとも1回は食料が完全に底を突いたことがあると報告しています。(出典:WFP 2021.09)

 

事務局長から皆さまへ
皆さんにとって、大切な人はいますか?その大切な人との暮らしを守りたいと強く願っているのに、それができないとしたら、どれほど辛いでしょうか?

今、アフガニスタンでは、普通に働いてきた人びとが給与を受け取れず、日々の暮らしに必要な家財道具を販売してまで食べるものを購入しなければならない事態になっています。売れるものをすべて売りつくしても尚、生活が立て直せなくて困り果てて、自分の子どもを売ろうとする人が出てきていると聞きます。大切な人たちを守るために、その大切な人たちの一部と別れるという方法しか見つからない悲しみを思う時、胸が張り裂ける思いです。何とか暮らしを取り戻せるきっかけとなる様、極端に困窮している方々への、食料支援が必要です。どうか、お力添えをお願いいたします。
(理事・事務局長 木山啓子)

私たちがやろうとしていること。

アフガニスタン・ナンガルハル県で最も脆弱な状況に置かれた人びとに、食糧を中心とした支援を実施することを計画しています。米、小麦、油、塩など、配布直前に現地のニーズを改めて確認し、一番必要とされる物をお届けします。アフガニスタンは、12月には気温が氷点下まで下がります。冬が来る前に目標の1000世帯に配布するには、1,300万円が必要です。1世帯でも多くの方に配布できるように、ご協力をお願いいたします。
配布にあたり、現地スタッフの安全を確保した上で活動を実施いたします。

アフガニスタン
Afghanistan

事業期間:2001年12月~

活動地:カブール市、パルワン県、ナンガハル県

学習環境改善事業(ナンガルハル県)

ナンガルハル県ではアフガニスタンの中で最も多くの学校が閉鎖もしくは破壊されました。
65.8%の就学年齢の女子が学校に行けていないのが現状です。この理由としては、女子には教育は不要という文化に根付いた考えや、トイレや学校設備が不足している事も挙げられます。
また、設備の欠陥により外から学校内部が見えるということが、パルダ(女性が男性の視線にさらされることから守る風習や制度:ヴェールなどもその風習の1つ)という文化を持つ女子生徒たちにとって、そして保護者や先生に不安や不快な思いを抱えさせ、不登校の原因になります。
そこで学校設備や教師の質を向上して安心、安全に学習できる環境を作ります。

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現在は、仮設のテントで授業を行っています。

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この場所に学校を立て、トイレと給水所も建築予定です。

(1)学校施設の整備

6つの学校で校舎、外壁、トイレや貯水槽の整備をします。いずれも女子が通える学校で、高めの壁や清潔なトイレなど、思春期でも安心して教育を受けられる環境を作ります。

(2)衛生知識の向上

生徒だけでなく、教師や学校管理委員会(校長、教師、保護者、長老、地域のリーダー、教育省担当者、高校の場合は生徒代表も含む)を対象に衛生教育を実施します。石鹸を使った手洗いの重要性、身の回りの衛生や新型コロナ対策について学習して頂き、子どもたちが健康な状態で学校に通えることを応援します。石鹸、タオルや生理用ナプキンを含んだ衛生キットも配布されます。

(3)教師の質の向上

アフガニスタンの58%の教員が必要最低限の資格をもっていません。授業計画の方法や教え方などを含めた基礎教育法の研修を教師の皆さんに受けて頂きます。また、紛争を目の当たりにした子どもたちのこころのケアをするために、教師から心理カウンセリングを提供できる仕組みをつくります。心理的ストレスが生活に与える影響や症状を理解し、心理的苦痛を緩和する策も実践できるようにします。

持続可能な状況をつくるために

将来は学校管理委員会が主体となり、衛生教育と心理カウンセリングの研修を新任教師へ伝授するための計画をたてます。これにより、今後も心のケアの方法や衛生知識などを学校から生徒へ、そして地域へ広めていける仕組みを作ります。
また、イスラム教の金曜礼拝の場で女子教育の大切さについてお話しして頂くことで、現地の文化や習慣を尊重しながらも家族やコミュニティの中で女子教育への理解を深めていく事が期待できます。

※本事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」からの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。

アフガニスタンの支援活動にご協力をお願いいたします。

▼クレジットカードでの寄付

クレジットカードで寄付をする

▼郵便振替での寄付

※ 恐れ入りますが、振込手数料をご負担ください。
※税制上の優遇措置が受けられます。

ナンガルハル県における国内避難民・帰還民・ホストコミュニティの水衛生環境改善を通じた新型コロナ感染症拡大予防支援事業

新型コロナ感染症はアフガニスタンでも85,892件が確認されており、3,356人の死亡が確認されています(2021年6月11日時点)。ナンガルハル県パチルワアガム地区では最近まで戦闘が続いていました。避難民や帰還民の多く集まるこの地域では、安全な水へのアクセスが確保されておらず、石鹸を使った手洗いはほとんど行われていません。そこで新型コロナ予防対策のための衛生教育と衛生キットを提供し、石鹸を使った手洗いや公衆衛生に配慮した取り組みの習慣化を目指しています。
加えて、井戸と給水所を設置して安全な水へのアクセスを確保するだけでなく、今まで発生していた井戸での混雑状況を緩和する事で新型コロナ感染症の感染拡大を防ぎます。

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JEN職員が現地の水汲みの様子を調査したときの写真

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水を汲むために列になって並ぶ人びと

(1)衛生教育の実施と衛生キットの配布

新型コロナ予防を自ら出来るように、過密をさけるために少人数グループに分けて衛生教育を実施します。公衆衛生が生活に及ぼす影響や下痢対策についても学習するため、その他の感染症の予防にもつながります。配布する衛生キットには石鹸やタオルが含まれていて、手洗いの習慣をつけて新型コロナ予防に励みます。

(2)井戸と給水所の建設

1基の深井戸と18の給水所を含めた太陽光発電式の配管システムを建設して、村の人々が安全な水へアクセスできるようにします。従来は、近所の不衛生な小川の水が病気のもとになったり、遠い所にある井戸へ毎日何度も往復せねばなりませんでした。今後の井戸の維持や管理のために、地域の方々で井戸管理委員会を設置して、研修を行います。

持続可能な状況をつくるために

再生可能エネルギーの太陽光発電力が水を汲み上げる原動力になるため、地球温暖化への影響を最小限に抑える事ができます。石油を使わない、環境にも優しい方法を採用しています。
また、井戸管理委員会を地域の方の中で設立していただく事により、今後の維持管理に必要なスキルの取得だけでなく、部品購入や修理のための費用を地域の人びとから毎月少しずつ集めています。また、行政への支援要請が必要な場合に適切な窓口に相談できるよう、行政担当者との関係構築も事業の中で行います。

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。

水・衛生環境の改善支援(ナンガルハル県)

ナンガルハル県チャパルハル地区で水・衛生環境の改善支援を実施しています。
2019年にアフガニスタン政府が掌握した地域であり、帰還民支援や復興のニーズが最も高い所です。とくに、水・衛生環境の改善が喫緊の課題とされており、住民の45%が衛生的な水を十分に確保することができないといわれています。住民への聞き取り調査でも、近くの小川や浅井戸の必ずしも安全ではない水を飲料水にしていること、3km以上も離れたモスクの井戸まで毎日7回も通っている子どもたちがいることが明らかになりました。
そこで、JENは、チャパルハル地区のグルシャンアバド村を対象に、水・衛生環境の改善支援を9月に開始いたしました。

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車が通る大きな道を渡って、水を汲みに行く子どもたち

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小川の濁った水を汲む子ども

(1)井戸建設と配管整備、維持管理体制の構築

深さ110mの太陽発電式深井戸を建設し、そこから高低差を利用して20箇所の給水所に連結します。各給水所は、15から20世帯が利用する計画で、いずれの世帯からも500m以内でアクセスできる場所にする予定です。この深井戸の建設により、360世帯(約2500人)の住民たちが、安全な飲料水にアクセスできるようになります。また、給水施設の維持管理を目的とした井戸管理委員会を地域住民20名で組織し、支援終了後も自分たちで給水施設を維持管理するための体制を構築します。

(2)衛生教育の実施

住民たちの水・衛生に関する知識は低く、住民の72%が手洗い用の石鹸を持っていないというデータもあります。新型コロナウィルス感染症拡大にともない、正しい衛生知識がますます重要となってきている今、水・衛生事業に従事した経験のある人材を衛生プロモーターとして地域の方の中から募り、住民への衛生教育の実施と、衛生キットの配布を行います。

持続可能な状況をつくるために

現地に雇用を生み出しながら、井戸建設、持続可能な管理体制の構築、衛生教育を通して、住民たちが安全な飲料水に継続的にアクセスできるよう支援していく予定です。

     

※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。

子どもたちの笑顔のために

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2005年以降、アフガニスタンパルワン県内の低学年の子どもたちを対象に、おもちゃや文房具を詰めた‘ゆめポッケ’を毎年配布しています。

約30年におよぶ戦乱が続いたアフガニスタンでは、親が失業中で子どもに満足に文房具を買って持たせることができない家庭が数多くあります。ゆめポッケによって、紛争や対立で傷ついた子どもたちに笑顔が広がることを願っています。

2020年のゆめポッケを受け取った子どもたちの様子

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2020年のゆめポッケ配布については「コロナ禍での今年のゆめポッケ事業」レポートをご覧ください。