ミャンマー

2008年5月、ミャンマーを襲ったサイクロン「ナルギス」は、死者、行方不明者あわせて13万人以上、被災者250万人を超える大きな被害をもたらしました。南部のヤンゴン管区、エーヤワディー管区は人口1300万人。特に被害の大きかったこの地区は、家屋の95%が倒壊したと言われています(ミャンマー政府発表)。JENは被災後直ちに現地に職員を派遣。調査を行った後、緊急支援物資の配布とともに、防災啓発事業を実施しました。将来再びやって来るであろうサイクロンに備えて、地域住民の結束力が強くなりました。

雨期を迎える前に、緊急物資支援

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調査を開始すると、多くの家が吹き飛ばされた南部のエヤワディ地区の外れの村では、住むところを失った多くの人々が、交通の便が悪く、支援が遅れており、困難な生活を強いられていることがわかりました。被災後、間もなく雨期を迎えるため、農業や生活への二次災害が懸念されました。そこで、エヤワディ地区のデルタ地帯にある35の村の3,000世帯を対象にシェルターキットを配布しました。サイクロン後5ケ月を過ぎてもシェルターのニーズは高く、JENは2009年5月まで配布事業を継続し、新たに1,500世帯を対象にシェルターキットを配布しました。

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配布をしたシェルターキットを使い、人びとは近所の人たちと協力し合いながらシェルター建設を行いました。人びとは地域の結束力を強めながら、サイクロン以前の生活に戻るための第一歩を踏み出したのです。さらに、JENはエヤワディ地区で約1万枚のトタンを学校に配りました。サイクロンによって屋根をなくし被害の激しかった学校が、子どもたちが快適に勉強できる環境になりました。

次のサイクロンに備えて、村人とともに考える

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サイクロン発生から1年、住宅支援ニーズはほぼ満たされましたが、村人たちのサイクロンへの恐怖心は根強く残っていることが分かりました。そこで、ジェンは被災者が安心して生活を送れるように、災害時に避難所となるサイクロン・シェルター型の学校2校を建設しました。対象となる2校は、サイクロンで最も大きな被害を受けたにもかかわらず、支援が届かなかった村から選びました。この、タヨーチャウ小学校とグエチャウンジー小学校は、サイクロンが再来した場合に周辺住民が避難できるサイクロン・シェルターとしても資するような構造とし、トイレと飲料水供給施設併設しています。

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大きな自然災害を今までほとんど経験したことがないミャンマーには、防災という概念がありませんでした。そこで、避難訓練や防災ハンドブックの作成などを通じて防災に対する知識を学び、次の自然災害の再来に備えました。ハンドブックには、村人たちみんなで村中を歩き回って作成した地図が描かれています。再びサイクロンが来ても、2度と同じような悲しい思いをしないために、身をもって学んだこと全てが盛り込まれているのです。また、村の人びとで構成される防災委員会を設置し、村の防災計画を強化するなど、自らの力で安心して生活できる環境づくりを実施しました。

シェルター配布事業

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ジャパン・プラットフォームの助成を受け、ジェンは2008年5月より10月上旬まで、エヤワディ管区において、3,000世帯を対象にシェルターキットを配布しました。シェルターのニーズは、サイクロン後5ケ月を経ても高かったため、JENは配布事業を継続し、2009年5月までに新たに1,500世帯を対象にシェルターキットを配布しました。シェルターキットの配布を受けた被災者は現在、安心して雨期を過ごせるようになり、サイクロン前の生活に戻るための第一歩を踏み出しています。

トタン配布事業

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2008年6月末より9月末まで、イオングループ様より提供いただいたトタン約1万枚をエヤワディ管区の学校に配布しました。サイクロンによって屋根を無くした学校や今後再建を予定している学校にトタン屋根を付けられることができ、子どもたちが快適な環境で学習することができるようになりました。



ミャンマーの基本情報

国名 ミャンマー連邦共和国(Republic of the Union of Myanmar)
首都 ネーピードー
人口 6,242万人(2011年:IMF推定値)
面積 68万km2
人種・民族 ビルマ族(約70%)、その他多くの少数民族
言語 ミャンマー語
宗教 仏教,キリスト教,回教等

出典:外務省ホームページ(2013年2月現在)