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パキスタン

JENは、2005年10月に起きたカシミール州大地震を受け、被災者への緊急支援としてパキスタンでの活動を開始しました。その後、さらなる地震や水害のたびに緊急支援を行ってきました。 現在、パキスタンでは政府軍による反政府武装勢力掃討作戦の展開によって多くの国内避難民が発生しています。この人道危機に対して、現地政府機関や国際社会による人道支援が行われています。しかし、依然として避難民・帰還民の多くが食糧や給水・衛生施設、教育の欠如といった問題に直面し、自立した生活を営めていません。JENは、2009年より国内避難民への緊急支援を、2012年からは、連邦直轄部族地域(FATA)にて帰還民への緊急支援を開始しました。この活動では、長年の戦闘により荒廃した畜産分野の強化を通して、避難民・帰還民が自立を取り戻すための支援を実施しています。

‘ふつうの生活’を取り戻すー故郷での安心した暮らしを、再び

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アフガニスタン・パキスタンの国境沿いに位置する連邦直轄部族地域(FATA)では、2008年に始まった政府軍による反武装勢力掃討作戦が現在も続いています。一方で、2014年12月に掃討作戦が終了した地域からの帰還について政府が発表した後、翌2015年3月には全帰還民の71.2%にあたる人びとのハイバル管区への帰還が始まりました。JENが活動を行うハイバル管区では、2016年12月27日時点で89%が帰還を果たしました。その23%は女性が世帯主で他の管区と比較しても最多です。FATAでは、伝統的に家畜を生計手段にしており、女性が家畜の世話をする習慣がありますが、避難生活を送っているあいだに多くの人が生計手段の大型家畜を完全に失ってしまいました。

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ハイバル管区は、FATAの他の地域と同様に、学校、病院、町や居住地、道路などのインフラ施設も荒廃しています。復興に向けた取り組みや開発が行われていないため、生計を立てる機会が十分にありません。そこでJENは、もともとの生業である畜産分野の強化を通した自立支援を行っています。

生計の回復と自立支援

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(写真)クリミア・コンゴ出血熱対策のため、犠牲祭の前に3万7千5百世帯の家畜を対象に殺虫剤噴霧(2016年9月撮影)

帰還を果たした人びとの生活は、家畜と農業を兼業する世帯がある一方で、その暮らしは長期にわたるテロと掃討作戦で混沌としています。彼らの多くが紛争で破壊された家を完全に修復することなく、日雇い労働に従事し借金を抱えながら財産である家畜や宝石を販売したり、隣人からヨーグルトや牛乳を分けてもらいながら、経済的に不安定な苦しい生活を強いられています。 また、パキスタンには、人と家畜、あるいは家畜のみに発症する様々な感染症が発生しており、ふつうの暮らしを送るための生計の回復や生活再建の妨げになっています。

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(写真) 栄養不足のためやせ細った牛(2017年1月撮影)

政府による帰還民への畜産支援は十分ではなく、畜産センターもほとんど機能していません。また、帰還民の家畜管理に対する知識と技術が十分でないことから、家畜の健康状態の悪化につながっています。その結果、帰還民の不安定な生活環境は改善しません。

JENでは、帰還民の中でも特にぜい弱な人びとを対象に、生計を回復するための支援として牛の配布、予防接種や駆中薬、栄養補給食の提供などを行っています。さらに、家畜の管理方法を学ぶ研修を実施し、人びとの家畜に関する意識の向上を目指しています。また、JENの活動を通して設立された「生計回復委員会」では、どうすればより良い畜産になるか、について話し合いを行っています。皆で知恵を出し合って収入を増やす方法やより健康的な牛を育てるための方法を話し合ったりすることで、新しい生活への生き甲斐を取り戻し、やがて人びとが自立した生活を軌道にのせることを願っています。

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